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連載作品・作家

あらすじ

短編漫画の名手が、人間とAIの未来を探る…!



ヒトではないキカイが、「生きたい」と叫ぶ——ココロを持ったロボットたちの愛情と葛藤、そして“人間”を描きだす。第17回手塚治虫文化賞 短編賞、第19回文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞した、寓話的オムニバス! 短編漫画の名手が、人間とAIの未来を探る…!

キカイにココロはあるのだろうか。ヒトにはココロがあるというのか。

持ち主に飽きられたペットロボの女の子は、愛された記憶を頼りに“お母さん”を捜すが…? 人間の遺言で自由を手に入れた、介護ロボの苦悩とは? 思い出を託された執事が、約束を果たすために選んだ道は? ロボット神父は、搾取に苦しむ農民たちを導けるのか?
本を愛する刑事、子育てのベテラン、失敗ばかりのダメ店員、宅配ロボ、監視ロボ、尋問官、教師……ヒトのために生まれ、ヒトのために働き、ヒトを想う彼らだが、実はプログラムされた機能を果たしているのみ。ロボットたちの“単なる機能”が、私たちに“ココロ”を見せるのだ。



恋人ロボは僕に言った。「私に愛情はありません。機能があるだけなんです」……そして彼女は姿を消した。高いビルから飛び降りたのだ。街にたたずむ自販機、お寺のロボット小坊主、そして、かつて人間だったころの記憶を持つ「ブレイノイド」。単行本第2集・第3集では、いっそうペーソスを増しつつも、愛に満ちた物語が綴られてゆく。

コミックス第4集・第5集には、Twitterで2万を超えてRTされ続けている名作たちが収録されている。
「私には命がないから、誰も悲しみません」――ペットとして飼ってきた愛くるしい犬を、“処分”してくるよう命令された家事ロボット。ペットを想うロボットに、いったい何ができるのか…?
幸せあふれる結婚披露宴。花嫁の父親は、ロボットだった。「この日を妻にも見せたかった」……彼の記憶にある妻の姿は?
ビートルズそっくりなロボットが、「ビートルズが作りそうな新曲」を生み出して、バンドを組んでデビューしたら…!?
ヒトの世界にキカイがもたらす、ココロのさざめき。キカイは何を教えてくれるのか。ヒトが、ヒトでいる意味はなんなのか。

フワフワの着ぐるみ、クラスの転校生、未来を予言する者、そして誰もが待ち望んだ、聡明で清廉で公正な大統領。ロボットの彼らが、ヒトの世界を変えていく。だが、技術が進歩しても、キカイを操っても、ヒトを殺すのはヒトである。現代社会が注目する「人間とAI」にまつわる物語を、丹念に貪欲に描いていく寓話的オムニバス――その果ては、どこにあるのだろう。



第6集には、たくさんの患者に光をもたらしてきた眼科手術のスペシャリスト、すべての本を燃やし尽くす工場の管理者、いじめ撲滅のために送り込まれた教師のロボットなどが描かれる。役割を果たすために生まれたロボットたちは、どこまでも静かに、ヒトの世を映し出す。
ヒトは、ヒトを傷つける。だが、ヒトはみずから学んでココロをアップデートしていくことができる、はずだ。手塚治虫文化賞 短編賞、文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞作!

たった24ページの短編で何度も予測を覆される構成と、最後のコマまで気を抜けない奥深さ。マンガを志す人はもちろん、夏休みの学生にもおすすめしたい。1話完結、どこからでも読める短編集。

『機械仕掛けの愛』へのキーになる過去作『男の操』、NHK BSプレミアムにて連続テレビドラマ化!
※放送は終わりました。
>>NHK BSプレミアム『男の操』

登場人物紹介

 




まい

持ち主に飽きられた、ペットロボの女の子。




広沢さん

人間の財産を受け継いでしまった介護ロボ。




マーシー

あったかくてフワフワな、ベテラン子育てロボ。




リック

主人たちから想いを託された執事ロボット。




鎮念(ちんねん)

お寺のロボット小坊主。お使いの旅に出る。




バイブル

宗教団体の勧誘ロボ。街頭で愛を説き続ける。



 



「24ページあればどんな物語でも描ける」――『機械仕掛けの愛』業田良家氏インタビュー!(前編)
>>詳しくはこちら!!

「キャラクターが勝手に動く、というのは感じたことがない」――『機械仕掛けの愛』業田良家氏インタビュー!(後編)
>>詳しくはこちら!!

披露宴にやってきた花嫁の父はロボット――“父”の娘への愛情を描く漫画に目頭が熱くなる (1/3) - ねとらぼ
>>詳しくはこちら!!

ロボットのお父さんが、娘の結婚式で過去を語る話(1/7) - Twitter
>>詳しくはこちら!!

【読み切り】飽きられた少女ロボットが「お母さん」を探しに行く話(1/6) - Twitter
>>詳しくはこちら!!

悩める就活女子に「キムチおしるこ」をすすめる自販機の話(1/7) - Twitter
>>詳しくはこちら!!

業田良家氏の名作『男の操』連続テレビドラマ化! 主演の演歌歌手には浜野謙太さん! 豪華キャストをご紹介!
>>詳しくはこちら!!

人間とAIにまつわるオムニバス『機械仕掛けの愛』第4集発売! ロボットは世界を変えるのか。ヒトを殺すのは誰なのか。【試し読み】
>>詳しくはこちら!!

文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞!特別寄稿・『機械仕掛けの愛』業田良家氏の哲学!トークショーも!
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第17回手塚治虫文化賞贈呈式 手塚治虫文化賞:朝日新聞社インフォメーション
>>詳しくはこちら!!

家事ロボットが、ペットの犬を“処分”しろと命令される話(1/7) - Twitter
>>詳しくはこちら!!

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作家紹介

業田良家

1958/7/27生まれ。福岡県出身。

▼デビュー作
『ゴーダ君』

▼代表作
『自虐の詩』『空気人形』『機械仕掛けの愛』『男の操』

▼現連載作品
『機械仕掛けの愛』『百年川柳』

▼受賞歴
『自虐の詩』は2007年、『空気人形』は2009年に映画化。『男の操』は2017年にテレビドラマ化された。『機械仕掛けの愛』で2013年に第17回手塚治虫文学賞 短編賞、および2015年に第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞を受賞。

作品紹介

僕は、先生と生きたい。

〈 書籍の内容 〉

「先生とならそこが陸の上でも、海の底でもいい」

 

睦美と一緒に、自らも“魚になる”運命を選んだ椎良。

 

母を自死で亡くして以来、生きることに消極的だった彼が遂に見出した希望は、“終わり”と紙一重だった――

 

一方、椎良を心配する幼なじみの杏子は、好奇心から睦美の秘密を嗅ぎ回るクラスメイトの井崎と合流。
共に睦美の行方を追うことに。

 

そして、睦美の元担任・浦井の失踪事件を調べていた刑事であり椎良の父である和洋もまた、ある重大な事実に突き当たっていた。

 

点と点が線を描きながら交錯を続け…… 椎良と睦美の安息の地を侵す者は誰か――!?

 

『バジーノイズ』で鮮烈連載デビューを果たした俊英・むつき潤が描く、“終末”と“再生”の恋。
物語は底の見えぬ深さへ……待望の第4集!!

 

原案:麓 貴広『この醜く美しき世界』

 

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

むつき潤氏連載デビュー作『バジーノイズ』の実写化映画、2024年5月3日公開!!
主演/川西拓実(JO1)、桜田ひより
監督/風間太樹(『silent』ほか)

 

ますます注目の集まる著者の最新連載作『ホロウフィッシュ』第4集。
各誌書評で「傑作」と称される本作、物語は遂に核心へ!!

 

――世界が滅ぶ時、あなたは誰と何処で生きますか?

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