精神科病院を舞台に、さまざまな患者さんの生き方や心の病気との関わりから、私たち自身の“こころ”を考える。前作『精神科ナースになったわけ』が話題を呼んだ著者の最新意欲作!
虫歯ができたら歯医者に行き、骨折したら整形外科に行くように、心の病気にかかった人のために「精神科」がある。患者さんが“本来のその人になっていく”、その小さなお手伝いをするのが看護師の仕事だ。
彼の、彼女の、「こころ」の痛みに耳をかたむける――ささやかだけれど切実な、精神科ナースの物語。
登場人物紹介
夜野(よるの)さん
OLから転身した新人看護師。前職の頃に自分が心の病じゃないかと思うことがあり、「心の病気の仕組み」を知りたくなって精神科の仕事に就いた。
橘(たちばな)さん
夜野が働く精神科病院の先輩ナース。シングルマザー。精神科の仕事の好きなところは「その人らしさを見つけた時」。
氷川(ひかわ)さん
訪問看護をメインとする看護師。どのクリニックでもお手上げと言われた患者さんでも、必ず断らずに看護する。
看護師長
夜野が働く「すみれ精神科病院」の看護師長。
作者/水谷緑(みずたに・みどり)
神奈川県生まれ。2013年「メディアファクトリー」コミックエッセイ・プチ大賞受賞。2014年に『あたふた研修医やってます。』(KADOKAWA)でデビュー。その他、『32歳で初期乳がん 全然受け入れてません』(竹書房)、『カモと犬、生きてる』(新紀元社)、『コミュ障は治らなくても大丈夫』吉田尚記/水谷緑(KADOKAWA)など。
前作『精神科ナースになったわけ』(イースト・プレス)が話題となり、本連載につながる。現在、竹書房「芸能ズキュン」にて緩和医療の漫画も連載中。 作者公式サイト>> https://mizutanimidori.com/
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@mizutanimidori
●医療監修/山登敬之(やまと・ひろゆき)
精神科医、医学博士。児童青年期の精神保健を専門とし、精神医療に関する著書 も多数。
東田くん、どう思う? 自閉症者と精神科医の往復書簡【角川文庫】(共著)
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世界一やさしい精神科の本【河出文庫】(共著)
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