週刊スピリッツ
2024.09.20
第398回スピリッツ賞 結果発表!
週刊スピリッツ
デビューに一番近い新人賞!!
スピ賞7月期! 6作品受賞! 力作揃いの大豊作!
【佳作】賞金30万円 『月刊!スピリッツ』掲載確約!
『ZOETROPE~そばにいた記憶~』古田ぼちん(東京都・26歳)
編集部より
梅津さんに対して、並々ならない思いを巡らす滝原くんに釘付けになって読みました。滝原くんの未練がましさ、ある意味のみっともなさを丁寧に描いていて、読み手に愛着を持たせているように思います。表情のバリエーション、会話の心地良さ、そして情景の美しさが印象的で、それらを生かした次の作品を楽しみにしています。
【奨励賞】賞金10万円
『((モナリザの蹴り))』井上崇人
『目は語る』犬塚 昇(福岡県・22歳)
『ダイヤモンドがまた燃える』matsuo(岐阜県・43歳)
『ミュータンツ』吉野ユウト(東京都・20歳)
【努力賞】賞金3万円
『devil love match』カネオタメル(東京都・24歳)
総評
世の中で「売れている」とされる作品を観たり読んだりした時、(悪いけど…これの何がおもしろいんだ?)と感じてしまった作品が、皆さんにもきっとあると思います。反対に(どうしてこの作品がずっとブレイクしないんだよ…!)と歯がゆく感じてしまう作品もあると思います。その違和感を大切にしてください。一緒におもしろがってくれる人が10人しかいないのか。あるいは100人なのか。1000人なのか。「10人しかいないなら100人に増やそう」「1000人を1万人に増やそう」と思った時、どんなふうに伝えれば振り向いてくれる人を増やせるのかーーー「既に世間に評価された作品」と「ご自身の感じるおもしろさ」のギャップの部分にこそ、ありそうで実はなかった「あなたにしか描けない世界」のヒントが転がっていると思うのです。世界で一番の理解者であるご自身の感性を信じて、そして自覚的になってほしいと願います。今後も力作をお待ちしております。