華のお江戸に「善人長屋」あり!店子は全員悪党ぞろい!?
「善人長屋」の差配は質屋の「千鳥屋」。この長屋、店子全員が悪党。ところが、手違いや勘違いの結果、正真正銘の真っ当な善人、魚屋の忠四郎が店子になったから、さあ大変!!
登場人物紹介
おぬい
「善人長屋」の
差配の娘。十七歳。
忠四郎(ただしろう)
長屋に新しく入った店子。正真正銘の〝善人〟の魚屋。
儀右衛門(ぎえもん)
「善人長屋」の差配。質屋「千鳥屋」も営む。裏では故買もやっている。
唐吉(とうきち)
長屋の店子。美人局をやっている、らしい。
文吉(ぶんきち)
唐吉の弟。兄と一緒に仕事をし、長屋に暮らしている。
半造(はんぞう)
長屋の店子。髪結いの商いをしている。裏の稼業は情報屋。
安太郎(やすたろう)
長屋の店子。裏稼業は巾着切り(スリ)。
お俊(しゅん)
おぬいの母
庄治(しょうじ)
長屋の店子。下駄の振り売り。耕治とおせつの父。裏の稼業はコソ泥。
耕治(こうじ)
庄司の息子。きかん気だが、父と妹を思い遣る。