男友達と家族になりたい男。人助けをしたい女。忘れ形見の子ども。赤の他人の同居譚。
亡くなった男友達・ハルキから渡された一枚のメモに書かれていたのは、自身の子供・キキを“あげる”という驚きの言葉だった。彼と家族になりたかった男・クドーは、キキと“本当”の家族になるためその日出会ったばかりの女・布紗子に結婚を申し込むが…⁉︎
新たな大人のあり方を問う、“家族”の物語。
登場人物紹介
工藤総一郎・クドー(くどうそういちろう)
大学時代の男友達・ハルキと家族になりたいと思っていた。亡くなったハルキに託され、彼の娘・キキを育てることになる。自分の選択が正しかったのか考え続ける悩める男。
槙野布紗子(まきのふさこ)
独身や出産に焦る友人達とは違い、"悩みのない自分"に悩める女。クドーからの結婚の誘いをその場で受ける、豪快な性格。クドーの友人・ハルキに外見が似ている。
神野希々・キキ(じんのきき)
クドーの友人・ハルキの娘。何事にも動じない、ムードメーカー。お菓子が大好きな4歳児。両親のことは、よく覚えていない。クドーの真似をして話し方が大人びている。
イトイ圭。前作『花と頬』は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。第72回ちばてつや賞入選。
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