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週刊スピリッツ

2019.06.24

第335回スピリッツ賞 受賞作発表!

週刊スピリッツ

第335回スピリッツ賞 受賞作発表!


第335回スピリッツ賞に多数のご応募ありがとうございました。受賞作2作を発表いたします。



【佳作】賞金10万円
『Mへのラブレター』フミヤぶん(大阪府・22歳)

主人公・岬 功太はいたって平々凡々な男。そんな彼の下駄箱の中に、一通のラブレターが入っていた。ラブレターの差し出し人は、同じクラスの大森由紀。ラブレターの件以降、二人はしょっちゅう「あること」について話すようになり・・・。

編集部より


各キャラクターの心情描写がとても瑞々しく、魅せられました。特に女の子が可愛く描かれており、高い画力を感じます。ただ、構成としてせっかくの良いオチが伝わりにくい印象を受けるので、次作は「わかりやすさ」も念頭に描いてみてください。


【努力賞】賞金1万円
『ピーキーズドリーム』リックルズ(千葉県・34歳)

迫 太一(19)は、今年高校を卒業したばかり。彼は今日、高校時代の同級生・ユウタ、みっちょん、木村と千葉県にある、ユウタの親の別荘にやってきた。ただし、〝友達〟としてではなく、〝パシリ〟として。彼らに罵倒されるも何も言い返せない迫。言い返せるのは頭の中でだけ…。最悪のパシリ生活が始まると思いきや、予想を超える〝最悪〟な出来事が起こり───?

編集部より


今回もスピリッツ賞へ多数のご応募ありがとうございました。そして受賞者の皆さまおめでとうございます! しかし、今回は佳作1本、努力賞1本と、やや寂しい結果でした。佳作を受賞されたフミヤぶんさんの『Mへのラブレター』は登場人物がそれぞれに魅力的で、伸び代を感じさせる作品でしたが、オチの仕掛けがわかりづらく、そこがもったいなかったです。皆さんが漫画を作るとき、まったく新しいものを見せたいと意気込む場合もあれば、好きなジャンルに多大な影響を受ける場合もあるでしょう。それはどちらでもOKですが、読者が「んん?」と何度も読み返して、やっと理解出来るような展開は、やはりマイナスです。「斬新さ」や「深さ」も大事ですが、「わかりやすさ」を軽視しない作品作りにチャレンジしてください!

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