週刊スピリッツ
2024.05.27
第394回スピリッツ賞 結果発表!
週刊スピリッツ
毎月やってる!! デビューに一番近い新人賞!!
新鋭続々受賞!奨励賞×1本、努力賞×2本選出!
【奨励賞】賞金10万円 「月!スピ」掲載確約!!
『前後』 張 天 津 (静岡県・18歳)
編集部より
絵と構図のセンスの良さが際立っていました。特に間の取り方に雰囲気があり、演出含め、非常にかっこよかったです。戦場との温度差や、死に際のあっけなさは見事でした。主人公のキャラクター性も魅力的なため、キャラとこの独自性を生かしたまま、より読者への感度が高い次作を非常に楽しみにしています。
【努力賞】賞金3万円
『ヘルヘブン』虫雄甲司(兵庫県・19歳)
編集部より
力強い絵作りと決めのコマから、作品への熱量と読者を楽しませようという意識を感じました。挑戦的な演出や、時折引きつけられるキャラの表情も魅力的です。説明の複雑さを解消することでよりキャラクターに共感でき、さらに魅力的な作品になりそうです。
【努力賞】賞金3万円
『泥を縫う』ハピ龍太郎
編集部より
「許す」という言葉で表情が変わるキャラクターを、面白く読ませていただきました。絵も愛らしく、独自の雰囲気に没入させる力があると思います。真相の解明だけでなく、人物のパーソナルなところまでストーリーで開示されるとよりよい読み応えになると思います。
総 評
「何を今さら」と思われるかもしれませんが、スピリッツは「青年誌」と呼ばれています。それこそ中高生から還暦を超えた方まで、さらには男女の区別なく「“誰かに刺さる”の守備範囲の広さ」こそが最大の強みなのだと感じることも多々あります。漫画は娯楽なのだから、万人にウケたほうがいいに決まってる。正論です。しかし同時に、(自分はこんなふうに考えたり思ったりするのだけど、同じような気持ちで生きてる人が他にも何百人かいたらいいな)という出発点は、青年誌にとって大変重要な考え方だとも思います。あなただけの風景を誰かと共有するための架け橋こそが「作品」です。今後も力作をお待ちしております。