週刊スピリッツ
2024.02.05
第390回スピリッツ賞 結果発表!
週刊スピリッツ
毎月やってる!! デビューに一番近い新人賞!!
12月期!!佳作×1本、奨励賞×1本を選出!
【佳作】賞金30万円 TOP賞
『美しい者』丸餅蔵之介(長野県・15歳)
今マジで撃ったくね?
男子高校生の圧倒的青春感は突如変貌し―――
編集部より
一丁の銃を起点にしたテーマの描き方が、非常に上手かったです。キャラも展開も良く、最後までとても面白く読ませていただきました。リアルさの出しどころにセンスがあり、始めの男子学生のノリが、後半一気に醒める感覚の生み出し方はとても秀逸でした。若き素晴らしい才能に期待しています。
【奨励賞】賞金10万円
『幸福論』今夜アズミ(東京都・30歳)
捨てられたオルゴール。奏でるのは与える幸福か、求める幸福か。
編集部より
可愛らしい表現や構図のインパクトによって物語の世界観に引き込まれていきます。また、会話のテンポや構成の上手さを感じ、とても先が気になる作品でした。冒頭と結末の変化を明確にすることで、より読後感が良くなりそうです。
総 評
志望者の皆さまから「私は好きなんですけど…」「私はおもしろいと思うんですが…」という言葉を聞く機会がよくあります。(だけど多くの人には伝わらない)というもどかしさを含んだ、とても寂しい言葉のように思います。ですが、そこで立ち止まらないでほしいのです。「おもしろい」の形は人によってさまざま。たとえ批判・否定されたとしても、イコール「おもしろくない」にはならないはず。だとすれば、あなたの「おもしろい」に沢山の人を巻き込むために何が必要か。どの要素を研ぎ澄ませたら、どんな演出を加えたら共感してもらえるか。強く意識してみてください。時代を変えた作品の多くは、その時点では「異端」と呼ばれたのですから。