2016.06.24

【eBook Japanで7月1日より先行配信】家族を殺した相手に復讐できる世界！『報復刑』電子単行本発売記念１本まるごと試し読み（第5話）

「もし、家族が殺されたら......」
「もし、同じ苦しみを与えられるなら......」
「もし、大切な誰かの命を奪われてしまった時、あなたは報復を望みますか？」

20××年、死刑制度が廃止になり、新たに報復刑が制定される。
報復刑とは、国の管理の下、遺族は殺人で有罪の判決が出た加害者に対して、被害者が殺された時と同様の方法で報復が許される法律。
愛する者を無惨にも殺された遺族が、加害者を自らの手で裁く。
それが報復刑だ。

人気漫画アプリで公開されると瞬く間に100万人以上に読まれ、現在eBigComic4で連載中の「報復刑」が電子単行本になります！
コミスンでは電子単行本化を記念してこれまでのエピソードから１本をまるごと試し読み公開！

こんにちは。
新人執行官の桜井瑛二です！
我々、執行官は報復刑の権利を与えられた遺族と面談を行う事や、実際に報復刑が行われる際に現場で見届けるのが主な仕事となっております。
遺族は、被害者が殺された時と同様の方法で加害者に報復する事ができます。
しかし、大切な肉親を無情にも奪われたからと言って、必ずしも報復刑を行えば幸せになるわけでもありません。
何故ならば、恨みを晴らしても、もう二度と大切な家族は戻ってこないからです。
ここでは我々が扱う事件内容を少しだけご紹介させていただきます。

CASE１　息子をバットで殴り殺された父の場合。

シングルファザーの父親は、息子が不良達にバットで殴り殺されてしまう。報復刑を決意した父親は、バットを持ってバッティングセンターに通う毎日を続けていた。野球ボールを加害者の頭に見立てて......。

CASE2　大事な部分を切断されて夫を殺された妻の場合。

弁護士事務所で仕事をしていると、相談者の恋人が入ってきてトラブルに発展。その際に相談者の恋人はハサミを持ち出して、被害者のズボンを脱がし始める。
屈辱的な方法で夫を失った妻は妊娠していた。果たして、妻の決断は......。

CASE3　報復刑を行う者が高齢の場合。

長年連れ添った妻を隣人に斧で殺された夫。報復刑の権利を与えられた夫だが、老人が斧を使用して報復刑を行うのは難しいところ。しかし、夫は......。