トップ  >  たなと&雁須磨子【お絵描き対談】男の子のあちらこちらを語り合う!【前編】 ( 2015/11/25 )

2015.11.25

たなと&雁須磨子【お絵描き対談】男の子のあちらこちらを語り合う!【前編】

「ヒバナ」で『あちらこちらぼくら』を好評連載中のたなと先生。たなと先生が大ファンだという雁須磨子先生を都内の某カフェにお呼びして、初対面を果たしました!




そこで、おふたりの「こういう男の子ってイイ!」を存分におしゃべりしていただきました。






たなと
2012年『スニーキーレッド』でデビュー。『あちらこちらぼくら』は青年誌初連載作。隔月刊化した「on BLUE」(祥伝社)にて待望の『スニーキーレッド』続編連載開始。




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雁須磨子
少女誌・青年誌・BL誌と幅広く活躍。現在は「ハツキス」(講談社)にて『感覚・ソーダファウンテン』を連載中。発売中の「WINGS」12月号(新書館)にてシリーズ連載『ロジックツリー』がスタートしたばかり。




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雁先生を待つ間、緊張の面持ちのたなと先生。
少し遅れて、雁先生がいらっしゃいました!





雁須磨子(以下、雁) すみません、遅れちゃって! 迷ってました。




――大丈夫ですよ!




たなと(以下、た) 初めまして、たなとと申します。




 お待たせしてしまいすみません、雁須磨子です。今日はよろしくお願いします。




 今日お会いできたのが夢みたい。10年前に学生だった頃、書店で『ファミリーレストラン』を見て表紙買いしたんです。読んですぐにファンになって......、表紙買いから始まった雁さんファン人生です!




 ほんとですか! 嬉しいです。





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 表紙が素敵なだけでなく中身ももちろん素晴らしくて、好きな気持ちが暴走して一時期クロッキー帳に影響受けまくりなイラストを描いていました。雁さんの作品はほぼコンプリートしています。私の絵には雁さんの要素がたくさん混ざっているに違いないと思います。本当に神々しい。




 とんでもないです(笑)。私もたなとさんにお会いできて嬉しいです。




 今日はもうこれだけで大満足です!




――今日はまだこれからですから!(笑)





男の子の男の子っぽさ






――たなとさんが感じる、雁さんの作品の魅力を教えてください。




 雁さんのお描きになる男の子の、男の子っぽさがすごくいいです。これまでの中で特に「男子だな!」と思ったのは雁さんの『いちごが好きでもあかならとまれ。』。この「フライングボディアタック!」のコマが大好きで、日常的にフライングボディアタックという言葉を使うようになりました(笑)。「友達と恋人、どっちつかずの男子2人がいたらきっとこんな感じだよね」と共感して。......って私は一方的にしゃべりすぎですね、すみません。





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 たなとさんの描く男の子はすごく男の子っぽいですね。手の感じがかわいい。私、手を描くと必ず反っちゃって。




 その、反ってる感じがたまらなく好きです! 私は自分自身が普段日常で指を伸ばして生活していないみたいで、こうやってまっすぐ立っても、手が半分グーなんです。





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 ほんとだ、何か持ってるみたい!




 それが漫画にも表れてると友人に言われました。





自分が年をとると、かわいく思えてきた






――日常の中でリアル男子を観察したりは?




 会話が耳に入ってきて、それが楽しかったりはありますよね。




 あります、あります。




 3人位の男子高校生がしゃべってて、それが週刊少年ジャンプの話だったりたわいもない話だったり。「え、そんなこと?」と思うようなことを熱く語ってて。




 聞いていると、大抵食べ物かゲームか漫画の話。





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――食、ゲーム、漫画がきっと3大男子トークですよね(笑)




 あとは部活の話も。たぶん塾の帰りなんだと思うけれど、夜10時半に近所のお地蔵さんの近くに座って黙々とゲームしてる男子3人がいて「なんでそんなところでやってるの?」と面白かったです。ファミマの前なんかも男子の名所。




 いますね、地ベタに座って。




 若い頃はそれが嫌だったんですけど、今はかわいいと思っちゃいます。




――私も10代、20代はそういう中高生男子を見ると「嫌だなぁ」と思ってましたが、それを超えると「かわいい」に転じました。「あ~、若いなぁ~」って。




 わかります。私はそう思えるようになったのが最近です。楽しくなってきました。





かわいい男の子より「男っぽい」がイイ!






 たなとさんのストライクゾーンは高校生? 大学生?




 眺めるキャラクターとしては20代から30代の間くらいが好きで、描いてみると高校生が楽しいですね。「絶対これ!」というゾーンがあるわけではないです。




 私は高校生くらいが一番楽しいかな、あとは大学生。私は大学には行ってないのですが、描くのは楽しいです。眺めて楽しいのは福士蒼汰くん。でももう育っちゃったかな。




――大人の男の色気が漂う俳優になりましたね、福士蒼汰さん。




 最近だと、auのCMに出演してる桐谷健太さん、すごくいいなあと思います。あとは、「梅ちゃん先生」で安岡信郎を演じてた時の松坂桃李さん。薄汚れた作業着姿が素敵でした。




――かわいい、よりは男っぽい感じ?




 ぐっときますね~!




 作業着系の人はかっこいいですよね。





ヤンキーグループにかわいい男の子が1人






 ヤンキーといえば、中学生の時にヤンキーグループがいて。目立つ2人がそれぞれキャラ立ちしてて、そこにもう1人、トオルくんっていうすごくかわいい子がいたんです。背がちっちゃくて、かわいいから一緒にいるみたいな。




――パシリにされてた、ということではなく?




 すごく仲良しでしたよ。彼らが「バンド組もうぜ」と話をしていて、「お前と俺はギターで、トオルはタンバリンな!」って。




 すごい! ドラマみたい! キュンときます!




 今時の髪が長めの子じゃなくて、短髪で......こんな感じ。(後編へ続く











たなと&雁須磨子《お絵描き対談》 [前編] [後編]






(取材/構成/撮影 川俣綾加)


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あちらこちらぼくら 1 たなと

関連リンク
「ヒバナ」公式サイト
『あちらこちらぼくら』紹介ページ
雁須磨子氏ブログ「すまこが日記」
あちらこちらぼくら公式ツイッター(@sonokitomajima)
雁須磨子ツイッターアカウント
(@sumakokari)



【初出:コミスン 2015.11.25】

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