2015.11.04
カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第21回更新!
今回のテーマは「狂喜のポールダンス」です!
カレー沢先生が愛してやまない、あのゲームに関する仕事が舞い込みましたぞ!
◆ ◆ ◆
先日、小学館刊行の『刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー ~ヒバナ散らせ、刀剣男士~』に参加させてもらった。
言わずと知れた大ヒットPCブラウザゲーム「刀剣乱舞」のアンソロジーだが私個人も、今年の頭からドはまりし、頼まれてもないのに刀剣乱舞のイラストや漫画をツイッターなどに投下し、たまに叩かれたりして落ち込み、描くのをやめ、ほとぼりが冷めるとまたしつこく描き始める、といった行動を本業を圧迫する勢いで続けてきた。
このような行いが、ついに評価され、公式のアンソロジーに呼んでもらえることとなった。と言いたいが、このコラムの担当が、ヒバナの編集もしていただけという、完全にコネによるごっつぁんゴール参加である。
この仕事を持ってきてくれたことにより、担当のコロスポイントはマイナス5億点ぐらいになったが、あと2兆点ほど残っているので、これからもぜひ頑張って欲しい。
そして、今回この仕事をさせてもらって思ったことは、「やはり、よそ様のキャラは、しっかりしてる」ということである。このアンソロジーを見た人ならわかると思うが、私は、このゲームに出てくるキャラクターの顔をほぼ同じに描いている。しかし、髪型や服装などで、どのキャラかわからないということがないのである。
良いキャラはシルエットだけでも誰かわかるというが、このゲームのキャラもやはり個々のキャラ立ちが半端ないのだ。
自分も3秒で描けるキャラばかり描いてないで、もっとキャラクターデザインをちゃんとしなければいけないと思ったが、よく考えてみると私も連載当初は、一応キャラのビジュアルに特徴づけなどをしていたのだ。しかし、連載が進むにつれ、その特徴を描くのが面倒になり、どんどんパーツが減っていき、よく言えばシンプル、普通に言うとただのモブキャラになるのである。
いつもそんな調子なため、細部まで凝ったデザインの刀剣乱舞のキャラクターを描くのは、これでも結構な時間を要した。本には「※本書掲載作品は、PCブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』をそれぞれの作者が独自の解釈に基づき制作したものです。」という注釈が入っているため、私独自の解釈で全員全裸にしても良かったのだが、多分このジャンルからは永久追放になるので我慢した。
この本には、私以外にも人気作家(むしろ私以外が人気作家)が、多数参加されているので、ぜひ手に取って見て欲しい。と言いたいが、この本は私がガタガタ言わなくても売れるだろう(逆にガタガタ言わないほうが売れる)。
よって、まずいくら言っても売れない私の単著を購入後、まだ余裕があればこのアンソロを買う、もしくは私の本を二冊買って欲しい。
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刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー ~ヒバナ散らせ、刀剣男士~
ニコニコはんしょくアクマ 2 カレー沢薫
ニコニコはんしょくアクマ 1 カレー沢薫
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スピリッツ公式「スピネット」
モバMAN
【初出:コミスン 2015.11.04】
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