トップ  >  カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第3回更新! ( 2014/10/12 )

2014.10.12

カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第3回更新!

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今回のテーマは「秋本番、毛問題」です。
あの毛、そこの毛、あそこの毛...。
そういえば、カレー沢先生の自画像は陰毛でしたね!






◆ ◆ ◆








秋本番である。
といっても私は元来、冷え性の上、最近はどこもエアコンがガンガンにかかっているので、下手をすれば冬よりも寒く「真夏なのに常に黒のカーディガンを羽織っている」という安い怪談に出てきそうな女として今年の夏も終わった。




このように寒いのは苦手だが、冬にもいいところはある。毛の処理を怠っていいという点だ。厚い衣服の下ですくすくと、すね毛・腕毛・ワキ毛を育てることができる。
「見えてないところはどうでもいい」というのがブスであり、「見えているところさえどうでもいい」というのがよく訓練されたブスである。




そういう私もワキだけはエステで永久脱毛をしているのだが、最後まできちんと通わなかったせいか、思い出したかのようにヒョロ毛が2~3本生えるという、ワサワサに生えているよりも、面白いビジュアルになってしまった。美容に突発的に高い金をかけるが、継続できず、面白いビジュアルになってしまっても放っておけるというのもブスに必要な資質である。




ワキ、腕、脚の脱毛は、もはや珍しいことではないが、最近は「VIO脱毛」も熱いらしい。VIOとは簡単に言うと股間の脱毛である。Vは股部分、Iは性器周り、Oに至ってはケツ毛である。
全くブスには関係ない話だ。「股間を人に見せる機会が全くない」のが、ブスのブスたる所以である。




セックスの機会はなくとも水着になるとき便利ではないかと言うかもしれないが、水着になろうという発想がある時点で、ブスの風上にもおけないブスの恥さらしだ。 
しかし、逆に考えることもできる。脱毛は決して安くはなく、彼氏もいないし水着になる予定もないが、VIOの毛を完璧に処理することにより「人に見せなきゃ損」という意識が生まれ、彼氏をつくろうというモチベーションにつながるかもしれない。




イマイチ男に積極的になれないという女子は、思い切って「VIO脱毛」にトライしてみてはどうだろうか。
ただし、「見せたい」という意識が露出狂方面にいってしまう可能性もあるので、そこは自己責任でお願いしたい。





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【初出:コミスン 2014.10.12】

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