週刊スピリッツ
2022.02.07
第366回スピリッツ賞 受賞作発表！
週刊スピリッツ
第366回スピリッツ賞に多数のご応募ありがとうございました。佳作×1本 奨励賞×3 本努力賞×1本 センス輝きあふれる5本が受賞
【佳作】賞金10万円 TOP賞 ボーナス10万円＋スピリッツ新人王ノミネート!
『悪食・ＥＡＴ・ＹＯＵ』原作：朝倉R（沖縄県・21歳） 作画：ポテトルス（和歌山県・23歳）
魔臓器を巡って紡がれる異„食＂ダークファンタジー！
編集部より
読み手の想定の逆をついたキャラクターのリアクションが素晴らしかったです。特に、「慕っていたお師様が、自分のことを食材として見ていた」と分かり、主人公が大喜びするシーンには気持ちよさすらありました。また、前述のようなリアクションの直前には、その真逆に振ったシーンが挟まれており、最も飛距離が出る形で演出されていたのも見事でした。
【奨励賞】賞金5万円
『蟲相撲』小畠みきやす（神奈川県・24歳）
捕まえた蟲は、人食らう怪異…！？
編集部より
随所にユーモアが感じられる良作でした！ 次作での、作画のクオリティアップを期待しています。
『君がいなくなったら』しぎ なごむ（東京都・25歳）
幼馴染みの死から始まる青春孤独譚。
編集部より
主人公の心情に真摯に向き合っており、好印象でした。会話劇に終始せず、動きのあるシーンを入れるよう意識してみてください。
『怪獣たちは今日も』第３のビール（岡山県・27歳）
テレパスの少女がベビーシッターに挑む！
編集部より
オリジナリティのある構図や演出が魅力的でした。読みやすさなど、読者を意識できるとより良くなるかと思います。
【努力賞】賞金3万円
『悲しみの防波堤』みかどみすこ（埼玉県・24歳）
姉の葬式。姉の旦那と二人きり──
編集部より
絵柄が綺麗で、演出にもセンスが感じられました。背景をもう少ししっかり描けるようになると、より切実さが増すかと思います。
総評
漫画は嘘なので、頭の中で想像を膨らませて描くのもひとつのやり方ですが、たいてい面白い嘘というのは、既に誰かに描かれてしまっていることが多いです。 ですが2019年から続く“コロナ渦”という未曾有の世界で、受賞者である皆さんは、人類史上誰も経験したことのなかった20代を過ごしています。だから、皆さんの鋭い感性で日常を切り取っただけでも、誰も見たことのない物語になる可能性は高いです。そういう視点で物語を作るという意識もぜひ持ってみてください。 （スピリッツ賞担当デスク 茂木）
また、原稿の直接のお持ちこみも大歓迎です。
