しょうもない僕らの恋愛論
学生時代の思い出の女性・安奈。その死を知った主人公の前に、彼女の娘・くるみが現れて…
デザイン事務所で働く筒見拓郎のもとに、ある日学生時代の忘れられない思い出の女性、安奈からフェイスブックの友達申請が。だがその直後、拓郎のもとに安奈の死の知らせが届く。動揺を隠せない拓郎は、葬儀場で1人の女子高生に声をかけられた。彼女の名はくるみ。安奈の娘−−
くるみとの出逢いが、拓郎の日常に少しずつ変化をもたらしていく…
学生時代の切ない思い出、時の流れの中で交錯する男女の人生と、芽生える恋心−−『冬物語』『部屋においでよ』など、恋愛漫画の名手が、繊細な感情を紡ぎ、描く、ミドルエイジ・ラブストーリー。
登場人物紹介

筒見拓郎
40代前半、独身。長年勤めたデザイン会社を独立し、フリーランスのデザイナーに。高校時代の同級生・絵里と同棲中。

谷村安奈
くるみの亡き母で、拓郎の大学時代のバンド仲間。

谷村くるみ
安奈の娘の女子高生。拓郎に恋心を寄せるが、拓郎と絵里が付き合っていることを知り、距離を取るように。しかし、「卒業アルバム委員」に選ばれたことをきっかけに、プロのデザイナーである拓郎に再び連絡を取り・・・!?

森田絵里
拓郎の高校の同級生。25年間想いを寄せていた拓郎と付き合うことになり現在同棲中。大手スーパー・リオンの課長。

平尾研二
くるみの実父。くるみが幼い頃に安奈と離婚。輸入雑貨会社の社長。マイペースでチャラい。安奈とは東京都主催のイベントで知り合う。

小椋悠
くるみの高校の同級生男子で、優等生。くるみのことが好きで告白するが玉砕し、その後も友人としての関係を続けている。

くるみのおばあちゃん
喫茶店を営む、くるみの母方の祖母。くるみと二人で暮らしている。安奈と離婚したくるみの実父を毛嫌いしている。