2018.04.17
週刊スピリッツ

百合ラップ・コミック『キャッチャー・イン・ザ・ライム』単行本第1集発売記念! 般若 × R-指定 × 背川昇 鼎談ふたたび!

異色の”百合ラップ”漫画『キャッチャー・イン・ザ・ライム』(作:背川 昇/監修:般若、R-指定(Creepy Nuts))、発売された単行本第1集が絶好調!
それを記念し、監修を務めるラッパー2名(般若、R-指定)と著者(背川昇)に、ふたたび鼎談していただきました![※連載開始当時の鼎談はこちらから]

般若 × R-指定 ×背川昇 鼎談
ラッパーたちから見た、新人漫画家・背川昇の”成長”とは…?

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R-指定(写真右) (改めて第1集を読むと)ラッパーの初期衝動が生々しいぐらいに出ていますよね。ヒロインがラップを始めて、ライムすることの快感というか。いまが一番気持ちいい時というか、楽しい時期ですね。

般若(写真左) わかるよ。犬が初めて散歩出たぐらいの感じだよね。

R-指定 俺もほんま”ひとつ覚え”みたいにずっとやってましたからね。見るもの全部で踏む時期がありました。

背川(写真中央) 描いていても韻を踏むのが楽しいみたいな感じでした。この前「フリースタイルダンジョン」でFORKさんがゲストの時に、韻踏むためにラップするんじゃなくて、言いたいことをラップに乗せるんだと言っていたのですが、最近は韻へのこだわりを経た上で、韻に囚われ過ぎないところに辿り着けるのが重要なことなのかなと僕も感じています。

R-指定 僕ら世代はライムと言えば…という話で、まず名前が上がるのがFORKさんですね。そのぐらい体現してきた人が、それを言うから逆に説得力がある。ラッパーは歳やキャリアを重ねていくと、ライム以外の部分がすごく重要になってくるんですよね。やっぱり人前に立った時の感覚は、ノートに書き溜めたものとはまったく違う。俺も高校生の時に韻に囚われることから一旦距離を置いた時期がありました。韻に囚われ過ぎると、ほんまに良くも悪くも病気なんで、言葉中心じゃないと考えられなくなってくる。感情が出なくなってくるっていうか。

般若 音楽的な部分が説明や理屈に支配されていくような感覚があるよね。背川先生も今は確実に頭の中でラップしているから、後はこれからそれをどう出していくかみたいな。いい感じに仕上がってきたよね。

R-指定 ライムの楽しさに取り憑かれた次に、ライム以外の言葉の面白さみたいなところにいって……。ちゃんと正しい病気の進行の仕方というか、ちょっと治療不可のところまで来てますよね(笑)。

般若 覚悟があって先生が作品に取り組んでいるっていう。その気持ちは伝わっていると思うよ。

背川 ラップを聴いたり、ラップのバトル観たりしていくなかで、今は心に残る言葉だったり、そういうものがすごい重要だと思っています。これからはセリフに関してもっと印象に残るような言葉を描いていきたいですね。その中でヒップホップの精神的な部分、他の人と違う自分の強みだったり、自分だけの武器みたいなものをこれから探していけたら良いなと思っています。(了)

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背川昇『キャッチャー・イン・ザ・ライム』第1集は大好評発売中!

第1話試し読みはこちら!

般若・R-指定・背川昇による、連載開始時の鼎談やインタビューはこちら!

(スピリッツ編集部/テキスト:山田文大・撮影:小倉雄一郎)

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キャッチャー・イン・ザ・ライム 1 背川昇/般若/R-指定

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【初出:コミスン 2018.04.17】

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