週刊スピリッツ
2023/09/28発売
プラタナスの実 第10集
東元俊哉
北の大地の小児医療の物語…堂々の完結!
〈 書籍の内容 〉
真心(まこ)が担当しているサッカー少年・優希(ゆうき)は「潰瘍性大腸炎」という、国が指定している難病だった。
一進一退の病状。一向に先の見えない治療。
少年は自らの運命を呪い、苛立ちを募らせる。
加えて彼の父親・黒田は、かつて真心の父・吾郎に取り入り真心の家庭を崩壊させた張本人であることが明らかになり…!?
運命に引き寄せられた「ふたつの家族」に救いはあるのか。
患者とその家族に寄り添う医師の物語は、最後の最後まで人間ドラマを描ききる--!!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
父の病院を潰され、母の命を奪われ、慕っていた兄と引き剥がされ……
幸せだった家族を「黒田」という男にズタズタにされた真心。
その張本人が今、過去の愚行を全身全霊で詫び、真心の目の前で涙を流しながら、どうか息子を救ってくださいと懇願している--
一切の私情を挟まずに治療にあたるべきなのか。
あたるべきなのであれば、真心にはいかなる覚悟が必要なのか。
「受け入れがたい感情」と「医師の矜持」に揺れる鈴懸(すずかけ)家--
衝撃と感涙のラストシーンへと、物語は突き進む!!