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2013/02/28発売

天智と天武-新説・日本書紀- 第1集

中村真理子 原案監修/園村昌弘

正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、大悪人の蘇我入鹿を
成敗して成し遂げた政治改革を「大化の改新」と言う。
日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。

明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は
奈良の法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。
その仏像は「救世観音」と呼ばれ、聖徳太子をモデルにしたとされる。
ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、誰も
見ることができない。おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が
起こるという伝承まで残されていたのだ。
ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。
しかも仏像を調べると、後頭部に釘が打ち込んであった!!

ありがたき聖徳太子の化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、
釘を打ち込み、絶対秘仏とせねばならなかったのか? 
まるで、その祟りを恐れているかのようである。

ここで日本古代史上、最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。

「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、父親を殺された
大海人皇子(天武天皇)との、壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!