週刊スピリッツ
2024.10.28
第399回スピリッツ賞 結果発表!
週刊スピリッツ
デビューに一番近い新人賞!!
奨励賞×2本、努力賞×1本!!x センス抜群の受賞作!!
【奨励賞】賞金10万円 『月刊!スピリッツ』掲載確約!
『孤高の狼』三億年寝太郎(福岡県・38歳)
編集部より
冒頭すぐに好きになる、非常に素晴らしいキャラクターでした。周りの登場人物の反応でさらにキャラが際立ち、モノローグや正拳突きなど、一挙一動が益々面白くなっていきます。ギャグと真剣なシーンのバランスも良く、「退部で本望です。」と言うシーンは彼のかっこよさに痺れました。“このキャラの続きがもっと見たい!”と思える漫画を次も期待しています!
【奨励賞】賞金10万円
『黒猫達の家』息栖智和(埼玉県・45歳)
編集部より
特に爆発のシーンなど、絵力に異彩を放っていました。人物が多数登場する中でも、読みにくさを感じることがなくストーリーにのめり込まされます。またストーリーも題材が面白く、“自我が消えている”ことを感じさせるコマは、妄信的な子供故の残酷さが強く出ていて、胸を打ちました。素晴らしい絵力がより生きる作品を楽しみにしています。
【努力賞】賞金3万円
『べる』コタニさんちの柴犬は(京都府・39歳)
総評
新人作家さんの応募作を拝見する際、(惜しい…!)と感じてしまう原稿が多々あります。そのほとんどが「途中まではワクワクしながら読み進めたけれど、何を伝えたいのかがわからないまま終わってしまった」というケースです。初期衝動自体はとても大切なものですし、そこを押し広げることで物語は動き始めますが、いったん立ち止まって、おぼろげなものであっても「自分なりのゴールが見えているかどうか」を考えてみてください。ご自身の目指したゴール地点を共有できた上で「おもしろい!」と思ってもらえるのが最上の形ですが、仮に共感は呼べなかったとしても、ゴール地点の認識さえできない作品とは既に天と地の差があります。スタートよりもゴールに意識を置くことで、作品の質は一気に高まります。今後も力作をお待ちしております。