週刊スピリッツ
2017.07.24
百合ラップ・コミック『キャッチャー・イン・ザ・ライム』新連載記念企画(1) 般若 × R-指定 × 背川昇 鼎談「フリースタイル・バトルは人間力の勝負だ!」独占公開!
週刊スピリッツ
7月24日発売のスピリッツ34号より連載を開始した百合ラップ・コミック『キャッチャー・イン・ザ・ライム』。大反響必至な本作の連載開始にあわせて、監修を務めるラッパー2名(般若、R-指定)と著者(背川昇)による鼎談が掲載されております!
そこでコミスンでは、般若 × R-指定 × 背川昇 鼎談の"延長戦"を独占公開!『キャッチャー・イン・ザ・ライム』&新連載記念コラムとあわせてお楽しみください!
般若 × R-指定(Creepy Nuts)×背川昇 鼎談"延長戦"
「フリースタイル・バトルは人間力の勝負だ!」
背川(写真中央) そもそもフリースタイル・バトルで強くなるために、不可欠な要素みたいなものはありますか?
R-指定(写真左) やっぱりライブなんですかね。
般若(写真右) そうですね。今はラッパーでもいろんな人が増えたし、ネット上でやる人なんかもいると思いますけど、「人に伝える」という意識を持つのに、まず人前でやってみるのが重要というのは、絶対的に言えると思いますね。
R-指定 それはバトルのステージに上がった時の感じでわかるんですよ。ライブをしているやつ、していないやつで全然違う。
背川 それは何が違うのでしょうか?
R-指定 それも人によって違いますけど、たとえば顔がスイッチ入ってるかどうか、単純に声が出てるかどうかもありますし。
背川 やっぱり場数を踏んでこその勝負......ということですかね。
般若 ただその上で流れというのがあって、試合では負けたとしても、勝負には勝っていたという時もある。これはだいぶ深い話だけど。テクニックやスキルはある程度簡単についてくるけど、最終的にはそれとは違うところの勝負だったりするよね。
R-指定 スポーツと違って絶対これをやれば勝てるとか、明らかな力の差は、あるようでないですからね。全然自分よりラップが下手なやつに負けるときもあるし、むしろ自分よりラップ上手いやつに勝つときもありますからね。
背川 なるほど。それは答えが一つでない"言葉の戦い"ならではですね。
般若 やっぱり相手に負けない気持ちがまずは大事だよね。それが土俵際で踏みとどまって、時にテクニックやスキルを超える瞬間を生んでくれる。
R-指定 根底の部分でいうと、ヒップホップとかラッパーであるより前に人間なので、人間としての勝負がそこで出てくるっていう感じやと思いますね。
7月24日発売のスピリッツ34号では、「口下手にラップは可能か?」などのQ&Aをふんだんに盛り込んだ、この鼎談の"本編"が読めます!
さらに般若・R-指定・背川昇の3名がサインを入れたCDのプレゼント企画も! お見逃しなく!
プロフィール
般若
1978年生。96年頃から単独で活動を開始。2008年昭和レコードを立ち上げ。現在までに9枚のアルバムを出し、日本のシーンを牽引するラッパー。「フリースタイルダンジョン」に"ラスボス"としてレギュラー出演中。最新アルバム『グランドスラム』が発売中。
R-指定(Creepy Nuts)
1991年生。大阪府堺市出身のラッパー。日本最高峰のMCバトルULTIMATE MC BATTLE大阪大会にて5連覇を成し遂げ、2012年、2013年、2014年の全国大会UMB GRAND CHAMPIONSHIPで優勝し全国3連覇を成し遂げる。現在は、DJ松永とのヒップホップユニットCreepy NutsのMCとして活動中。新作ミニアルバム『助演男優賞』が発売中。
背川昇
『キャッチャー・イン・ザ・ライム』にてデビューを飾った新人漫画家。22歳。
(スピリッツ編集部/文:山田文大/撮影:中山正羅)
関連リンク
スピリッツ公式
【初出:コミスン 2017.07.24】
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