2016.09.26
カレー沢薫『ナゾ野菜』(全1巻)特別企画!〈担当編集者vs.ナゾ野菜〉
◆未読の方は今からでも間に合います! こちらの、ためし読みをどうぞ!
◆『ナゾ野菜』について書いたコラム「薫の小部屋」(第29回)
本作品で、小洒落た野菜に立ち向かうための重要なアイテムといえば、おなじみの「めんつゆ」です。その、めんつゆさんですが......思いの外、登場回数が少なかったので、担当編集者もめんつゆさん片手に、ナゾ野菜に挑んでみましたー!
* * * * *
1.『ナゾ野菜』は、ここから始まる!「ロマネスコ」
都内でも近所のスーパーには売っていない...。お高めなデパ地下で仕入れました。
上からの見た目はこんな感じです。(※特別出演:OL人形さん)
ロマネスコはカリフラワーの仲間ということで、とりあえず切って茹でます。
茹で上がったら、ザルで水気をきり、ロマネスコの野郎に、我らが「めんつゆ」さんをブチ込みます。熱いままでも、冷蔵庫で冷やしても美味しくいただけますよー!
そうかも...。
2. 味にびっくり!? 「ドラゴンフルーツ」
「めんつゆさん片手に」とか言いながら、ドラゴンフルーツには使わない!
なぜなら......
からです。
担当の願いは、美味しくおファ●クすること!
『ナゾ野菜』を読んだ人に、美味しく食べていただきたい!
(いや、単純に一人罰ゲームしたくないし、美味しく食べたいじゃないですか...)
まずは、相手の情報収集から。奴の大きさをOL人形さんとタバコで比較。 ↓
ずっしりと重みもあり、ソフトボールのようです。
サクッと切ってみると、こんな感じ。
切ってみると、中の色は作中でカレー沢さんも食したであろう「レッド」でした。
...ということは、『ナゾ野菜』を読んだ人なら味がわかるはず。
見た目は完熟して美味しそうなのですが、味は物足りなさを感じるくらい薄い...。(※個人差あり)
ドラゴンフルーツは、中の色によって味が若干違い、こちらのレッドは「甘くてさっぱり」のようです。こういう味なのですね。
味のみならず、ドラゴンフルーツの攻めの姿勢は続きます。
切ってみると、こんな具合に......
ビビッドな色の果汁で、味に反してパンチを効かせています。
手に付いた色はすぐ落ちますが、服に付くと落ちにくいので、切るとき、食べるときは果汁に十分ご注意ください!
ドラゴンフルーツ(レッド)、さっぱりした甘みを味わいたいときにどうぞ!
3.硬い!デカい! 重い! 「金糸瓜」
作中、カレー沢さんが軽々と手にしていますが...。持ってみると、ずっしりと重い!!
好評発売中の『ヤリへん』第1集と比較。
めんつゆさんと、OL人形さんとのスリーショット。
金糸瓜は、果肉が糸状になるので「パスタ瓜」や「そうめんかぼちゃ」などともいわれ、英語では「スパゲッティ瓜」と呼ばれているそうな。
早速、切ってみました。
......硬い!!
「そうめんかぼちゃ」なんて、やわらかそうな名前のくせに...!
などと理不尽な暴言を浴びせながら格闘。
パカッ。
かぼちゃのよう。
種とわたを取って、2?3センチ程の厚みに切り、茹でます。
ポイントは横に切ることでしょうか。縦に切ると、繊維が切れてしまい、糸状にならないからです。
半分にせず、横に切っていくと、より長い糸状にできるのですが、かなり力がいるので、腕力に自信のある方はチャレンジしてみてください。
茹でていると、だんだん繊維がほぐれて糸状になっていきます。
中心からほぐし、茹で上がったら冷水にさらして水気を切ったのがこちら。
ここで我らが、めんつゆさんで味付けし、お好みでゴマや海苔を振りかけたら完成。
シャキシャキとした食感で、ほんのりかぼちゃのような甘みがありました。
呼ばれている名前のように、そうめんやパスタのような見た目ですが、
でも、美味しかったです!
* * * * *
めんつゆさん片手に、『ナゾ野菜』クッキング、ぜひお試しあれ~!
『ナゾ野菜』(全1巻)、全国の書店にて好評発売中です!!
【初出:コミスン 2016.09.26】
カレー沢薫,ナゾ野菜