2013.11.02
これが、日々電子書籍でMANGAと格闘する最先端の職場の実態だ!!
<モバMAN編集部だより>
今、出版関係のニュースを眺めていると、電子書籍の話題を見かけない日はありません。
曰く「閉鎖的な出版業界にとって●マゾンは黒船である」
曰く「作家さん自身がセルフプロデュースする時代がくる」
曰く「出版不況を打開する唯一の手段は電子書籍しかない!」etc、etc......
大変な勢いですが、それでは実際に電子書籍を編集している現場で、日々どのような業務が行われているのか、皆さんはご存じでしょうか? かくいう私も、まがりなりにも日本有数の出版社である弊社で、「コミック局第3デジタル編集室」という、主に漫画の電子書籍を編集する部署に所属している訳です。自分で言うのもなんですが、さぞかしサイバーでエレクトリックでファナティックな業務が行われているに違いありません。先日机を整理していたら、そんな私のデジタルネイティブでケミカルな仕事ぶりがよくわかる書類が出てきましたので皆様にも見ていただきたいと思います。
これが、日々電子書籍でMANGAと格闘する最先端の職場の実態だ!!
いかがでしょうか? こちらが、先日「モバMAN」で公開された、ねんど先生の読切「Hにセマって咬みつきたいの」のトビラの指定紙です。携帯とスマートフォンで配信されたれっきとした電子書籍ですが、配信会社によっては過激すぎるトビラは撥ねられてしまいますので、乳首を修正することは非常に重要な業務なのです。
サイバーですか?
ちなみにこちらの読切は大変好評でしたので、ねんど先生には現在連載企画を検討していただいております。おそらく来年頭ごろになるであろう新連載にご期待ください!
謎材質のセーター!! (連載はもうちょっとシリアスな内容になると思います)
「シコってもシコってもシコりたみがあふれてくる!」情熱のあまり、存在しない日本語をクリエイトしてしまう、ねんど先生!! 要注目だ!!
そんな ねんど先生の読切を今から読みたい方、「モバMAN」に興味を持ってくださった方は下記のリンクよりお進みください!
https://csbs.shogakukan.co.jp/mm/
以上、ねんど先生の告知をすることで本稿の目的はほぼ果たされている訳なんですが、蛇足として流行の電子書籍とやらをさんざん作っているワタクシの個人的見解を申し上げますとですね、ぶっちゃけ、紙の漫画って今日明日でなくなるようなもんじゃないし、仮に電子に完全に移行したとしても、やることは今とそう変わらないんじゃないかと思うんですよ。未来に対する備えはもちろん必要ですが、「紙の本はもう滅びる! これからは電子書籍しかない!」というセンセーショナルな言説に出会ったときは、それが客観的な分析なのか、言ってる人の「願望」なのかを、眉に唾つけて考えてみたらいいんじゃないでしょうか。
パワーポイントに入ってたフリー素材ですが、左側のお姉さん、おっぱいが見えそうですよね(←どうでもいい)。
【初出:コミスン 2013.11.02】
モバMAN