2013.10.20
あの先生に突撃インタビュー!ラクガキどうでしょう? #小学館ラクガキ
[ラクガキ大会レポート その18]
ラクガキ大会当日、会場でラクガキ中の漫画家の先生方に突撃インタビュー!
ラクガキ大会に参加した感想や小学館ビルの思い出などを伺いました!
浦沢直樹先生
――ラクガキ大会に参加されていかがですか。
やっぱり名残惜しいですから、精一杯いたずら描きしました。漫画の根源はラクガキなので、原点に戻った感じですね。
――小学館ビルの思い出などあれば教えてください!
小学館ビルで夜中に原稿を仕上げるためにカンヅメになって、談話室で自動販売機のうなる音を聞きながら3日くらい一人で徹夜した思い出とか、いろいろあります。このビルは編集者の方に「漫画をやってみないか」と勧められて新人賞に出した場所でもあるので、まさに自分の原点でもありますよね。
島本和彦先生
――ラクガキに参加されてみていかがですか。
そうですね、楽しい時も苦しい時もあったけれど、小学館ビルはやっぱり自分がデビューした所なので思い入れがありますよね。その通称「オバQビル」を壊す時に、藤子不二雄(A)先生がオバQを描いてくださったというのは、非常に素晴らしいことじゃないか!と思います。
――『アオイホノオ』の主人公は、これから先、この場所にやってくることになりますが......。
ビルが壊されることで残念ながら、漫画を描くうえでの作画資料が無くなってしまうんですけど......。でも、オバQビルは漫画の中で生きていきます!!
ゆうきまさみ先生
――小学館ビルの思い出などあれば教えてください!
僕はもう30年くらい小学館の雑誌で描かせてもらっているのに、実は小学館ビルまで来ることがあまりなくて、もしかすると「ヤンサン」で連載を始めてからの10年、それもここ1年くらいが一番来てるんじゃないかな? 初めて持ち込みに来た時のことを訊かれても、緊張してたのか全然覚えていないし(笑)。
あまり来なかったとはいえ、ビルのあの外観とかには馴染みありますし、無くなると聞くと寂しくなるもんですよね。漫画家さんによっては小学館に来てネームをやる人もいらっしゃいますから、めったに来なかった僕が「汗や涙が染み込んでいる」とは、とてもおこがましくて言えたもんじゃないんですけど(笑)、でも最後にこういう大騒ぎに混ぜてもらえて嬉しいですよお!
藤子不二雄(A)先生
――今日のラクガキに参加された感想と、小学館ビルの思い出などあれば教えてください。
このビルも取り壊されるということで、非常に残念ですけどね。ここは昔、「オバQビル」と呼ばれていて、それから何十年?経つので、感慨深いものがありますよね。
こうやって、壁に描くために出てきたんですけれど、色んな若い漫画家が沢山いてね、非常に時代の流れを感じますね。みんな若い人たちでね、女性の漫画家も多いよね。すごいよ。
各先生が描かれたラクガキは、小学館公式サイトの特設ページですべて見ることができます。「コミスン」と併せてお楽しみください!
<記事:平岩真輔(コミスン) 撮影:太田真三、大槻志穂、外山亮介、西村千春、林紘輝、ぺらねこ、三輪憲亮、横田紋子>
【初出:コミスン 2013.10.20】
ゆうきまさみ,島本和彦,浦沢直樹,藤子不二雄(A)