週刊スピリッツ
2019/11/29発売
サターンリターン 第2集
鳥飼茜
『先生の白い嘘』鳥飼茜、真骨頂。
小説家・加治理津子(かじりつこ)。
学生時代の男友達・アオイが夢に現れ、理津子に問いかけた。
「それ ほんとうに お前の人生?」
電話の着信で目が覚めた理津子は、アオイが自殺したことを知らされる。
かつて最も心を許した友人を死をきっかけに、理津子の生活が揺らぎ始める。
見せかけの夫婦関係、書けない小説、取り返しのつかない喪失体験…
綻びは、一気に破綻する。
あなたは喪失に耐えられますか?
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
『先生の白い嘘』など時代を抉る問題作を描き続けてきた鳥飼茜氏が、次なるテーマに選んだのは「死」と「喪失」。
自死した友人の謎を主人公が追う物語の中で、いびつなセックス、男女の性差、母性、不倫、下流社会…など、鳥飼氏の目に映る現代社会が切り取られ、反映されながら、ひとりの女性の喪失の人生に迫ります。
今読むべき、様々な「喪失」を描いた問題作です。