トップ  >  第419回スピリッツ賞 結果発表! ( 2026/07/06 )
週刊スピリッツ

2026.07.06

第419回スピリッツ賞 結果発表!

週刊スピリッツ

デビューに一番近い新人賞!!

奨励賞2本&努力賞3本! 熱量MAX・生命と愛の讃歌!

 

【奨励賞】賞金10万円

『鼻折の唄』
黒岩颯太┃大阪府・22歳

編集部より

あらすじ 「歌ってみた」動画がバズって以来、調子に乗り気味の高校生・俊介。隣の席で黙々と絵を描くクラスメイトの太田を馬鹿にしている。しかし太田の漫画は新人賞を獲得。一方、俊介の自作曲はネットで酷評。挫折を経て、文化祭のステージに立った俊介は―― ?
賞担当より 普遍的なストーリーを独創的な演出で仕上げた力作。心象風景にキャラクター性が出ていて面白い。やや単純だが応援したくなる俊介と、マイペースだが尊敬できる太田が好対照。丁寧に描き込まれた表情に10代の機微と夢追う者のプライドが宿っている。

 

【奨励賞】賞金10万円

『超つらくて、超超くるしくて、超超超いきたい』
壱壱┃栃木県・21歳

編集部より

あらすじ コンビニでバイトをしているスズキには、どうも掴めない先輩がいる。変人なのに優しく、行儀悪いのに律儀。そんな亀山さんは生きるために「ギリギリ死なない自殺」を繰り返す。「そろそろ本気で死のうかな」と言った翌日、亀山さんはバイトを辞めて……!?
賞担当より 苦しいほどの切実さと力の抜けるようなユーモアが入り交じる唯一無二の読み味。40ページの読切の中に、一人の人間がしっかりと描き出されている。特に終盤、亀山さんの証明写真の絵は出色の出来映え。優しく鋭い感性を守り抜き伸ばしていってほしい。

 

【努力賞】賞金3万円

 

『milestone code0』
九條栄祐┃神奈川県・21歳

『個別指導』
州┃東京都・23歳

『兄さん』
幕後┃東京都・24歳

 

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たくさんのご投稿ありがとうございます!

総 評

第419回スピリッツ賞にご応募いただきありがとうございました。今回の受賞作はいずれも、「このキャラクターを描きたい! このシーンを描きたい!」という声が原稿から聞こえてくるような、力強い作品でした。これらの受賞作を拝読し、私はとある劇作家さんから伺った言葉を思い出しました。それは「作品は、自分が世界からズレているという意識から生まれる」というものです。「なんで自分だけ周りと違うんだろう?」そういったズレを丁寧に見つめることで、自分だけのものと感じていたズレが、多くの人々に届くような言葉に昇華されるのだとその方はおっしゃっていました。きっと漫画も演劇と同じで、読者の心を震わせる作品は、そうやって生まれるのではないでしょうか。とは言っても、それは短時間で簡単にできるようなものではないと思います。もし悩まれる場合は、人と話してみるとよいかもしれません。「自分はこう思うんだけど、どう思う?」と会話する中で、見えてくるものもあるように思います。持ち込みに来ていただき、そこでお話しいただくのもよいと思います。もし担当編集者がついている場合は、彼らに相談してみてください。今後も力作をお待ちしております。(スピリッツ賞講評担当)