トップ  >  第405回スピリッツ賞 結果発表! ( 2025/04/21 )
週刊スピリッツ

2025.04.21

第405回スピリッツ賞 結果発表!

週刊スピリッツ

デビューに一番近い新人賞!!

奨励賞×1本、努力賞×4本!溢れ出るアイデアの五月雨!

 

【奨励賞】賞金10万円 月スピ掲載確約!

『たしかなこと』岡 京(おか けい)青森県・24歳

編集部より

動物が人間と同じ姿をしているこの世界。ここでは顔の刺青が唯一の人間である証だ。しかし主人公は自身の恋人を動物だと見間違えられ、殺されてしまう。失意の中、とある「牛」の顔が、恋人とそっくりなことに気づきーー? 一見変わった世界観だが、絵のインパクトとエピソードの巧みさでページをめくる度に没入していきました。真面目なシーンからふざける思い切りの良さが気持ちよく、セリフのセンスも素晴らしかったです。

 

【努力賞】賞金3万円

『春の狂暴』田山(たやま)埼玉県・26歳

『桜と梅』楽自在普斎(らくじざいふさい)東京都・30歳

『魔導士キッテと兵士マル』伊井(いい)タロヲ 東京都・38歳

『軽い恋文』山岡達郎(やまおかたつろう)千葉県・23歳

 

総 評

複数の志望者さんから尋ねられることのひとつに「どんなジャンルを描くと賞がとれますか?」「どういうオチに持っていく話だと賞がとりやすいですか?」というものがあります。そのたびに頭に浮かぶのは(新人賞ってウケの良い作品を探す場所ではないんだけどな…)という思いです。画力の高さ・完成度の高さは当然ひとつの判断基準となりますが、編集部が魅力を感じる新人さんとは「他にもおもしろいものを作れる感性を持ってそう!」とワクワクさせてくれる方のことを指すといってよいでしょう。現在活躍されている作家さんの中には「新人賞なんてあくまで顔見せ。やりたいことをやらせてもらう為の入場券は買わなきゃいけなかった」という方もおられます。正体のよくわからない「万人受け」なるものを目指して予めカドを削ったものを生み出してしまうぐらいなら、むしろそのくらいの心持ちでよいのではないでしょうか。今後も力作をお待ちしております。