第403回スピリッツ賞 結果発表！

デビューに一番近い新人賞!!

なんと計8作品が受賞!!!次世代を担う原石勢揃い!!!

【佳作】賞金30万円 『週刊スピリッツ』掲載確約！

『バッタのおひたし』秋江仁王（あきえ におう）（京都府・29歳）

編集部より

お昼ご飯に買った菜の花のおひたし。弟が冷蔵庫から取り出すと……そこには大きなバッタが！ お惣菜に虫が混入するという日常の一コマだが、主人公の家族やスーパーの店員など、登場人物全員を思わず愛でたくなるような作品。リアクションやセリフ、間のとり方も素晴らしく、編集部一同、即戦力として期待しております。

【奨励賞】賞金10万円 『月刊！スピリッツ』掲載確約！

『襟足と肩パンと私』がくいん7（埼玉県・30歳）

編集部より

「なんとなく」死のうと歩道橋に立つ主人公。この世に未練もないはずだったが、ふと思い出したのは執拗に肩パンをしてきたかつての同級生だったーー肩パンへの怒りから、ここまで物語を展開させられるのかと思わず口角があがりました。ワードセンスも抜群で、哀愁と清々しさのバランスが素晴らしかったです。

【努力賞】賞金3万円

『二号天使』方唯（ほうい）（東京都・25歳）

【努力賞】賞金3万円

『マッサージ店「お局（不定期営業）」』松田虎之丞（まつだ とらのじょう）（東京都・26歳）

【努力賞】賞金3万円

『こっくり先生お帰りください』百田 桃（ももた ぴんく）（東京都・20歳）

【努力賞】賞金3万円

『■■村の話』四月朔日 万詞（わたぬき まこと）（佐賀県・18歳）

【努力賞】賞金3万円

『世界は儚き、笑えよ乙女』プクリン（東京都・35歳）

【努力賞】賞金3万円

『MECA×MACCHO!!!』ミタタモツ（東京都・24歳）

総評

ドラマや映画を観ていて「実はこの脇役もいい味出してるんだよな」と感じた経験を、皆さんお持ちかと思います。反対に、ストーリー自体や主役の演技が素晴らしいものであっても、敵役や悪役などが「話を進める為に登場するだけ」の「記号」として描かれている作品に対して（惜しいな…）と感じた経験もあるのではないでしょうか。物語を台本と考えた時、当たり前ですが「どの役者さんを起用するか」はとても重要です。その配役を「自らの裁量で自由に決定できる」のは、マンガという表現が持つ素晴らしい点のひとつだと思います。今回受賞された各作品は、主役以外にも血の通った言葉と演技で魅せるキャラクターが多く見られ（この作者さんは、他にもさまざまな人間を描くことができるのでは）と期待を抱かせてくれる瞬間が多々ありました。今後も力作のご応募、楽しみにしております。