週刊スピリッツ
2024.07.29
第396回スピリッツ賞 結果発表!
週刊スピリッツ
デビューに一番近い新人賞!!
奨励賞×3本、努力賞×2本選出!期待大の力作受賞!
【奨励賞】賞金10万円 『月刊スピリッツ』掲載確約!
『魚とカルシウムの関係性について』結城結月(京都府・19歳)
編集部より
少女達の可愛らしい会話を楽しく読みながら、独特な世界観に引き込まれていきました。彼女達の実験への驚きや壮大さを際立たせるような、見開きの使い方もとても素敵です。キャラクターの愛らしさからこだわりも感じますし、続きが読みたくなる作品を今後も楽しみにしています。
【奨励賞】賞金10万円
『ZOMBing』 田田田田 (新潟県・32歳)
編集部より
丁寧な状況描写から、ゾンビの尊厳を守るということの切実さが伝わってくる素敵な作品でした。セリフ以外でシーンを見せる力を感じます。ポップな絵と切ない展開のバランスが良く、読みやすいですし、この状況になった理由や、主人公の行動の理由などが明かされていくのを興味深く読みました。
【奨励賞】賞金10万円
『ブラックサーカス』橋本 純(神奈川県・21歳)
編集部より
冒頭や、サーカスのシーンなど、躍動感のあるコマの構図が大変素晴らしいです。決めのコマにおける絵の強さも印象的で、ぐっと引き込む表情も魅力的でした。殺し屋が運動神経を活かしてサーカスをやるアイデアも含めエンタメ性が高い作品です。今後も見応えのある作品を期待しています。
【努力賞】賞金3万円
『片想い』川嵜結心(滋賀県・19歳)
【努力賞】賞金3万円
『儺面師』ねこじい(京都府・21歳)
総 評
この文章を担当するようになってから、連載中の先生方に対して「新人時代はどんな感じだったのか」を尋ねてみる機会が多くなりました。その中でも強く印象に残っている答えは「自分も昔は、(頭の中に描きたいものはあるけど…)とモヤモヤしているだけの存在だった」「要は、手を動かすことを全然していなかった」という告白です。「ある日、連載されてる作品を片っ端から読んでみた時、“惰性で描いてる感じの作品が多いな”っていう生意気な感情が湧いたんだよ。だったら、いっちょオレがやってやるかって」と話は続きました。そんなスタートだっていいんです。自分が風穴を開けてやる! という熱のこもった原稿を、今後も楽しみにお待ちしております。