2016.02.16
漫画家VS編集者、お弁当対決!? 『461個の弁当は~』単行本発売記念バトル勃発!【後編】
TOKYO No.1 SOUL SETや猪苗代湖ズなどで活躍するミュージシャン・渡辺俊美氏の大人気エッセイを、『おもいでだま』の荒井ママレ氏がコミカライズした『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』。このコミックスの発売を記念して、執筆をきっかけにお弁当熱が高まってきたという荒井氏と、元々お弁当作りを趣味にしていた担当編集者による「お弁当対決」が行われました。
お弁当対決【前編】はこちら
まずは担当編集者・豊田のお弁当を食べ終えた渡辺登生(トーイ)氏とヒバナ編集リーダー・湯浅。次はいよいよ、荒井氏のお弁当実食です! なお、『461個~』で「お弁当に必ず入れるメニュー」として登場する「卵焼き」と「肉巻き」は、今回の対決の必須メニューになっています。
最近買ったばかりだというお弁当箱、その中身は...?
ジャーン! さすが、緑・黄・赤と彩りゆたかなお弁当! しかし、海苔で作ったボーダーの意味はいったい...?
・ご飯と梅干し、海苔、じゃこふりかけ
・大葉の卵焼き
・菜の花、ネギとにんじんの肉巻き
・小松菜とエビの炒め物
・プチトマト、ブロッコリー
荒井 肉巻きは、菜の花を巻いたものと、にんじんとねぎを巻いたものの二種類です。
登生 ネギが大きく入っているので食べ応えがあってすごくいいですね!
荒井 ネギは軽く焼いて、にんじんは湯通ししてます。ただ、ネギの水分が結構出て、巻きづらかったです...。
湯浅 焼いただけで、こんなに甘みが出るんだ。それにシャキシャキだ。
荒井氏は肉巻きに片栗粉をまぶす派。豊田はまぶさない派。歯ごたえが異なります。
豊田 卵焼きも甘みがありますね。
荒井 お砂糖と薄口醤油で味付けしてます。子供の頃、作ってもらった卵焼きも甘かったですね。具は大葉だけです。ちょっと色が黒くなっちゃったかも...。
刻んだ大葉を入れた卵焼き。卵焼き用フライパンは、この連載をきっかけに購入!
登生 あ、これ僕大好きなんですよ! 小松菜とエビの炒め物! こういう感じの、茹でて丸々としたエビが一番好きなんですよねー。お寿司屋さんで出てくるような生のエビよりも、こっちのほうが好きです。僕、こういうエビの魅力だけで、30分くらい語れますよ! うん、美味しい! あー...美味しいなー...。
湯浅 今日のおかずは得意料理ってこと?
荒井 というよりは、俊美さんの原作エッセイを読みこんで、登生さんの好みのものを入れてみました。得意料理というほどじゃないですが、最近、お肉があまり食べられなくなってきたので、豆腐ハンバーグとかよく作りますね。
登生 豆腐、いいですよね! 大好きです。湯豆腐とか大好物ですね。
湯浅 でも、豆腐ってお弁当のおかずに入れづらいんじゃない?
豊田 豆腐チャンプルーっぽいものを作ったりはしますよ。ただ、厚揚げ使ったほうが楽ですかね。
荒井 今日は普通のお弁当箱なんですけど、やっぱり俊美さんが使ってたようなわっぱのお弁当箱のほうが美味しく感じます?
登生 いや...そこまで違いはわからなかったですね(笑)
湯浅 適度な湿度が、お弁当を美味しくするって言いますよね。
登生 風味とかあるのかもしれないけど...あんまりわからなくて。プラシーボみたいなものかも(笑)
荒井 本当は、ご飯に海苔で『トーイLOVE』とか姑息なことを書こうとしたんですけど、無理でした。20分くらいがんばったんですが...無駄な時間でしたね...。
...海苔文字はかなわなかったものの、荒井氏のお弁当は審査員の二人に好評の様子! 最初は、おかずをちょっとずつつまんでそれで勝敗を決めてもらうつもりが、なんとどちらのお弁当も完食と相成りました!(主に登生さんが召し上がりました)
それぞれ食べ終えた感想は...?
登生 本当にどちらも美味しかったです。なんか体の調子が良くなった気がします(笑)。お弁当っていろんなものがひとつに詰まってるから、健康になる気がするんですよね。だからお弁当はすごいと思います。印象に残ったおかずはにんじんしりしりですかね。今度作ってみたいです。あと、豊田さんの卵焼きはふわっとしてて、荒井さんのはしっかりしてるという、その違いが面白かったです。
湯浅 荒井さんのネギとにんじんの肉巻きが印象に残りましたね。あとは、豊田くんのそぼろご飯が『二階建て』で、間に海苔が挟まってるのがやっぱり嬉しくて。どちらも和風のおかずが中心で優しい味でした。...で、これ優劣つけるんだよね? 心が痛むな...。
気持ちはわかりますが、勝負は勝負。では、より美味しいと思ったお弁当をビシッと指差してください!
迷うことなく、二人とも荒井氏のお弁当を選択!
荒井ママレ氏、大勝利!
登生 荒井さんのほうが、結構味が濃いめで好みだったんですよね。
荒井 原作エッセイにも『濃い味』が好みって書いてあったんで、濃いめの味付けにしました。あと、エビが好きだっていうのもわかってたんで、『エビがあれば勝てる』と思い、昨日慌てて買ってきたんです(笑)
豊田 あー...登生さんの好みを研究しきれてなかった...それが敗因か...。
湯浅 卵焼きもね、荒井さんのはしっかり食べ応えがあってそれが好みだったかな。うん、好みの問題。
豊田 せっかくふわふわした卵焼きを仕上げてきたのに...残念すぎる...。
登生 なんか、豊田さんのほうが味付けが女性的な薄味で、荒井さんのほうが食べ応えある味付け濃い目の男っぽいお弁当だったかも(笑)。でも、それが良かったです。
ショックのあまりその場に崩れ落ちる敗者・豊田
この結果を受けて、二人のコメントもどうぞ!
荒井 ちゃんと人に見せるためのお弁当を作るのって難しかったです。だから、あらためて渡辺俊美さんの作ったお弁当の、あの美しい見た目って本当にすごいと痛感しました。そして、登生さんが大好きなエビを使ってよかったです!
豊田 登生さんの好みをしっかり把握すること...『食べる人のことを考える』という、お弁当の基本を忘れてました...。これからまた日々のお弁当をがんばります!
では最後に、登生さんから『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』コミック版のオススメポイントをお願いいたします!
登生 結構エッセイとは違っていろんな視点が含まれていて、エピソードも増えたりしていて、そういうところを楽しんでほしいんですけど...恥ずかしいところも多いんで(笑)、それも含めていろんな人に見てもらえたらな、って思います。
ありがとうございました!
読めばアナタもお弁当を作りたくなる、愛情たっぷりなお弁当エッセイコミック『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』、ぜひご一読くださいませ!
(構成:ヒバナ編集部)
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461個の弁当は、親父と息子の男の約束。 渡辺俊美/荒井ママレ
関連リンク
「ヒバナ」公式サイト
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』紹介ページ
【初出:コミスン 2016.02.16】
461個の弁当は、親父と息子の男の約束。,ヒバナ,新井ママレ,渡辺俊美