週刊スピリッツ
2015.07.30
【今野涼『モッシュピット』第２集 発売記念】あの佐藤秀峰が認めた！ 本気の推薦コメント全文公開！
週刊スピリッツ
「ビッグコミックスピリッツ」で好評連載中のバンド漫画『モッシュピット』（作：今野 涼）の単行本第2集が本日発売となった。『モッシュピット』は、格闘技最強の主人公がロックに目覚めて札幌でバンドを結成、頂点を目指していく青春ロックストーリーで、プロのミュージシャンや音楽雑誌も注目の1作だ。
今野氏は本作が初連載となるが、デビューまでは『海猿』『ブラックジャックによろしく』『特攻の島』等の作品で知られる佐藤秀峰氏の下で5年間アシスタントをして技術を磨いていた。現在でも今野氏は佐藤氏を「師匠」と呼び、慕っている。
この度、『モッシュピット』２集の発売に合わせて、「師匠」から推薦文が届いた。帯に収まりきらなかったその全文を特別公開！ 今野氏の成長を見守ってきた佐藤氏だから保証できる、モッシュピットの魅力を知るべし！
モッシュピットの原型を今野くんから見せてもらったのは、もう何年も前の出来事です。
何度も修正を重ねたネームを周囲の人たちに見せては、
また何度も直していました。
やがてその作品はスピリッツ賞を受賞し雑誌に掲載され、
今野くんは漫画家デビューします。
突然現れた実力派の新人は、その後、読み切りを1本発表しただけで、
連載作家の仲間入りを果たしました。
周囲から見れば天才ということになるのだろうけど、
多分、今野くんは天才じゃありません。
ただの努力家だと思います。
だけど、努力でも才能でも超えられない物があって、
それが彼にこの漫画を描かせているような気がします。
漫画とロックはよく似ています。
努力や才能や伝統や教育や、そうしたものを超えた所で行なわれる
「持たざる者の表現」だと思います。
あの日見たネームの続きが目の前にあることに不思議な感覚を覚えますが、
多分、これは偶然ではないのだと思います。
ぬるい漫画ばかりが増え、それを生暖かく見守るだけで衰退していく業界に、
誰が健全な批判をできるだろう？と考えると、この漫画かもしれません。
この漫画はあなたに語りかけています。
他人事ではない、時代に必要な漫画です。
佐藤秀峰
単行本1集、2集、そしてスピリッツ賞で最高賞を受賞した読切を試し読み！
（スピリッツ編集部）
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モッシュピット 1 今野涼
モッシュピット 2 今野涼
関連リンク
『モッシュピット』作品詳細
スピリッツ公式「スピネット」
【初出:コミスン 2015.07.30】
スピリッツ,モッシュピット,今野涼,佐藤秀峰
