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カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第14回更新!

2015.04.20

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今回のテーマは「モバMANの新作」です。
つ、ついに待望の新作完成...!?







◆ ◆ ◆








誰も待っていないと思うが。先日のコラムで書いたモバマン用の読み切りが、やっと完成した。
ネーム(話の素のようなもの)を出したのが1月頭頃であるから、いくらなんでも遅すぎだろうと思われるかもしれないが、年明けから今までカレー沢のくせに忙しかったのだ(DMMがブラウザゲーム『刀剣乱舞』を配信開始したのが一番悪い)。
しかも、この読み切り32ページもある。自分にとっては4ページが通常、8ページが長編、12ページが大河ドラマなので、32ページなんて「広辞苑を一から書け」と言われているようなものなのだ。
よって3月末まで締切に猶予をもらい、3月頭から本腰を入れて描きだしたのだが、ネームから作画に入るまで間が空いたことにより思わぬ弊害が起きた。




恥ずかしいのである。




深夜に書いたポエムやラブレターを朝読み返して悶絶するのと同じように、ひと月以上置いて自分の描いた物を読むと異常に恥ずかしいのだ。
しかし、ポエムならその場で破り捨てることが可能だが(ここで破り捨てられなかった物が、黒歴史という文化遺産になり、親などによって発掘される)締切が迫っている原稿を今更ボッシュートするわけにはない。そのポエムを綺麗に清書して全国に公開するしか道はないのである。
恥ずかしいとまではいかなくとも、描いている内に「これ本当におもしろいのか?」と思い始めてしまう作家は結構多いのではないかと思う。
これはギャグ作家特有の現象と思っていたが、実はどんな作風の作家も同じような現象に襲われており、むしろ、シリアスな作品を描いている人の方が、苦しみが深いのかもしれない。
深夜、読者を痺れさせるために描いた、見開き、キメポーズ、キメ台詞のページを朝起きて見て、恥ずかしさのあまり絶叫悶絶、床の上を転げまわっているシリアス系作家がいるのかもしれないし、突然「俺はなんて破廉恥なものを描いているのだ!」とお母さんの顔を思い浮かべて号泣してしまうエロ漫画家もいるのかもしれない。




このように、いくら仕事とはいえ基本的に、自分の創作物を人に見せるというのは恥ずかしい行為なのだ。しかし、その照れが、作品をつまらなくしてしまう。
クールにするなら超クールに、変態にするならド変態にしないと、多くの作品の中から読者の目を引くことはできないのだ。
かといって、全コマ決めポーズ&中二台詞だったり、最初から最後まで美少女がウンコを食っていればいいというわけではない。「振りきれてる」と「作者が描きたいものだけ描いた」は全く別物なのである。
漫画は難しい。未だに全然わからない。





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というわけで、5月1日(金)よりモバMANにて新作読みきり配信決定!
コミスンにて続報をお伝えいたしますので、是非チェックを!!




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【初出:コミスン 2015.04.20】

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ABJ 10401002

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