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カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第10回更新!

2015.01.25

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今回のテーマは「新作と担当」です。
カレー沢薫・新作と共に、再びモバMANに登場か...!?






◆ ◆ ◆








去年の春ごろ、小学館のモバMANというウェブコミック配信サイトに読み切りを描かせてもらった。内容は一言で言うと、「今すぐ買って読め」といった感じだ。
それが配信されてから程なくして、担当から「好評につき、また読み切り描いて下さい!できれば前の続きじゃない話で!」との申し出があった。
本当に好評ならば、前の続編を描けと言うはずである。




おかげで、この担当の「SATSUGAIしたい担当ランキング」が急上昇したわけだが、この担当に限らず、木っ端漫画家を5年も続けたことにより、編集者の言葉は話半分だと思って聞くようになった。「評判いいですよ!」は「私のお母さんはおもしろいと言っていた」程度の意であり、「少し方向転換しましょう」は「終われ」と言っているのである。
このように編集者というのは、嘘・大げさ・紛らわしい言葉で上手く作家を持ち上げて原稿を描かせる、即刻JAROに通報すべき存在なのだが、その点、漫画家は潔い。100%嘘しかつかない。
「新作読み切りを描いてくれ」と言われてから早半年。「今、考えてます」「構想中です」「大体の話はできました」と言い続けてきた。一片の曇りもない嘘である。
だが先日、さすがにこのままではまずいと思い、この正月休みで一気にネームを描き上げた。ちなみにまずいと思ったのは、担当への不義理がではなく、もちろん金が、だ。(このように、動機に一切の不純がないのも漫画家の美しいところだ)
漫画家は描かなければ無職なので、作家が編集者を逆恨む理由として「こっちは売れなきゃ野垂れ死にだが、お前らは売れようが売れまいが給料がもらえる」というのが、一番大きいと私は思っている。
しかし、驚くべきことに、このコラム及びモバMANの担当は会社に所属しない「フリーの編集者」なのである。
なんだそれは、と思った。漫画家というのも相当ファンキーな生き方だと思うが、そのファンキーどもに会社という後ろ盾なしに仕事をさせて収入を得るなんて、無頼にもほどがあるのではないか。




このように、この担当とは「明日が知れない」仲間であり、ヤク中同士が励まし合っているような構図だ。そんな担当の尽力に報いるためにも、すぐにでも原稿を描き上げ、春には新作読み切りを読者の皆様に読んでいただけるよう粉骨砕身、頑張るつもりである。とここに宣言しておくが、もちろん嘘である。





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※「春には新作読み切りを読者の皆様に」の部分は嘘にならない...予定です。
新作情報は、追って告知いたします!




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【初出:コミスン 2015.01.25】

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ABJ 10401002

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