週刊スピリッツ
2014.07.20
決定!!第74回新人コミック大賞受賞作がスピリッツに4作品連続掲載!!!!
週刊スピリッツ
先頭を切るのは入賞2作品。若い感性と個性を感じさせる作品が登場です。
入選【刑事失格】福星英春
主人公は風格漂うベテラン刑事。その捜査方法は!?
竜ヶ崎正義は、30年も刑事を続けているベテランだ。ある日、メッタ刺しされ、ボコボコに殴られた男性の遺体が発見される。さっそく捜査を開始した竜ヶ崎。聞き込み先で心に引っかかった事柄を突き詰めていくと......!?
寡黙な竜ヶ崎だが、心の中にはさまざまな想いが!?
「ネームの力はあるが、役者の演技力が足りないせいでシリアスとギャグの落差が伝わって来ない」(太田垣康男氏)
「ネームのセンスはある。最後のオチをもっとひねってほしい」(業田良家氏)
などなど、マンガのセンスに対する評価が多くありました。最後にどんなオチが待っているのかは絶賛発売中スピリッツ34号にてお確かめください!
入選【女子高生は原始怪獣の夢をみるか】今 泉太郎
扉絵には、ドドンと原始怪獣が!!
高校に通う平賀さくらは、ある日、先生から土下座される。「スマン!! 堕ろしてくれ!!」と。自分の子どもを殺そうとする人にパパになってほしくないさくら。でも、子どもにはどうしても父親は必要だと考えたさくらは、ある行動に出るのだが!?
「どうしても産みたい!」そんなさくらの願いは!?
「心象風景と絵本のような怪獣の絵のオアーバーラップは秀逸」(石塚真一氏)
「人の暗部や業が描かれてるのが良かった。人物がちゃんと人間として感じられました」(浅野いにお氏)
内容に画力が追いついていないという評価もありましたが、その人間の描き方に将来性が期待されています。怪獣と女子高生の組み合わせが生む結末は絶賛発売中スピリッツ34号を!!
続いても入賞作。似てない双子の物語。
入選【フタゴのコ】寺山マル
全然似ていないと言われるマリとリカ。
リカは、美人でモテる同じ歳の妹、マリと間違われると「やっぱうちら、そっくりなんだねー」と喜び、「似てねーよ」と言われると本気で怒る。そんなことにこだわるリカが理解できないマリ。マリが図書委員だと知ると、自分も無理やり図書委員になってしまう。そんなリカにしびれを切らしたマリは!?
サバアレルギーにもかかわらず、マリと同じサバミソ定を食べるリカ。
「描き分けの良さに、すっきり読み進められました。シンプル、かつストレスなく読める作品です」(石塚真一氏)
「ブスの描き方や、ブスに接する周りの人々の反応が定番。絵は好感が持てるし、イヤミがないので良い」(花沢健吾氏)
など、絵柄の良さと話の読みやすさが高評価に。マリとリカ。双子の行く末が気になるアナタは7月28日発売のスピリッツ35号をお見逃しなく!!
ラストを飾るのは大賞受賞作品!!
大賞【ヒトリシズカ】キリエ
小説家の矢吹凛太郎は、二作目の題材を戦時中の女の子に決めるが...
処女作がベストセラーとなり、次回作を期待されている矢吹凛太郎。しかし、自分に二作目が書けるのか、一発屋で終わるのではないかという不安が拭えない。もっと楽しめばいいのにと澄美には言われるが、どうしても踏み出せないでいた......
澄美の涙はお父ちゃんに届くのか!?
「絵、内容ともうまい。雰囲気がある。絵のうまさで読めるが、内容が薄い感じがした」(花沢健吾氏)
「綺麗な話の展開・ネーム・心理描写ともにプロのレベルにあると思う」(業田良家氏)
「個性は弱いですが、非常に良くできていました。読み切りのお手本のようでした」(浅野いにお氏)
など、その実力を認められての大賞受賞です。8月4日発売のスピリッツに掲載予定!!
いずれも劣らぬ4作品。いずれはスピリッツ、いや日本のマンガ界をしょって立つ逸材ぞろい! 読まないとソンですよ!!
(スピリッツ編集部)
関連リンク
スピリッツ公式「スピネット」
【初出:コミスン 2014.07.20】
キリエ,スピリッツ,ヒトリシズカ,フタゴノコ,"今 泉太郎",刑事失格,女子高生は原始怪獣の夢をみるか,寺山マル,新人コミック大賞,福星英春