トップ  >  【閲覧注意】『おかゆねこ』ヒット記念!! 劇薬!? 目が痛いほどカラフルな「おかゆ」を作ってみたwww ( 2014/02/12 )
週刊スピリッツ

2014.02.12

【閲覧注意】『おかゆねこ』ヒット記念!! 劇薬!? 目が痛いほどカラフルな「おかゆ」を作ってみたwww

週刊スピリッツ
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 みなさんは「おかゆ」と聞いて、どんなイメージをもたれるだろうか? 普通、おかゆと聞くと、真っ白な「白がゆ」を想像すると思う。小さい頃、風邪をひいた時に、おかゆを、お母さんに作ってもらった人も多いだろう。胃腸に優しく、消化もいい。まさに、体調がよくない時には、うってつけの食べ物だ!






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普通のおかゆは、こんなイメージ。









おかゆの常識が一変! 食欲がくすぐられるまんが「おかゆネコ」






とはいえ、ごく一般的なおかゆ...って、塩を少々振る程度で味気もなく、見た目もシンプル。一部の「ヘルシー志向」な人をのぞくと、日常生活の中でおかゆを食べる機会は、少ないのではなかろうか。あえて言うと、そこまで、自ら進んで「食べたい!」と思わせる食べ物ではないことは確かだ(※個人的な見解です)。




そんな、我々の「おかゆ」に対する認識を一変させてくれるのが、只今「スピリッツ」で連載中のペット×グルメまんが『おかゆネコ』(作・吉田戦車)。タイトルにある通り、ネコがおかゆを作り出すまんがだ。生活習慣の乱れた青年サラリーマンのために、毎日せっせとおかゆを作る飼いネコ・その名も「ツブ」。ネコ舌だけれども、飼い主のために、おかゆを賄うツブの姿は可愛らしく、癒やされること間違いなし。しかも、ツブの作る創意工夫あふれるおかゆの数々はどれも美味しそうで、「食べたい!」と食欲をくすぐってくる。




『おかゆネコ』に登場する、おかゆは、「茶がゆ」や「梅干しのおかゆ」、「キュウリのおかゆ」のようなあっさりした物から、「ビールのおかゆ」、「羊羹のおかゆ」、「ソースのおかゆ」、「カツ丼のおかゆ」のようなアッと驚くような物まで、盛りだくさん(※たまに、失敗作もアリ)。レシピも満載で紹介されている。  




吉田戦車先生が描く、ネコ×おかゆのニャンダフルな世界。







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いったい、どんな味のおかゆなのか? 気になるところ!









深夜の作戦会議! 『おかゆネコ』に挑戦状!?






――さて、話は2週間ほど前にさかのぼる。ここは、スピリッツ編集部。当サイト「コミスン」も担当する編集者A氏と、ボク・ライターの石川キンテツ(36歳)は、夜な夜な打ち合わせをしていた。前回、この「コミスン」の企画で、36年の人生で初めて自炊をしたボク......。




「36年の人生で一度も自炊したことが無い中年ライターが、料理漫画の再現に挑戦!!『くーねるまるた』の白飯(前編)」




そして、自炊だけではなく、「お茶碗1杯に、ごはん粒が何個あるのか?」 18時間ぶっ通しで1粒1粒数えさせられたボク......。




36年の人生で一度も自炊したことが無い中年ライターが、料理漫画の再現に挑戦!! 『くーねるまるた』の白飯(後編)




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お茶碗一杯に米粒は何粒あったのか? リンク先を参照!








そんな、36年の人生で、初めてごはんを炊くことに大成功したことで(大げさ)、次もグルメ企画をやろうと、編集A氏と「企画」を練っていた。




最初に出た案では、「おかゆネコ」に出てくる、おかゆを実際に作ってみる「再現メシ」をしよう......という話だった。でも、「おかゆネコ」のおかゆは、どれも丁寧で分かりやすいレシピ付きなので、作ろうと思えば、それほど難しくなさそう。料理初心者のようなボクでも、まんがを参考にして作れば、きっと美味しいおかゆが出来るだろう。しかし、それだと、「再現メシ」の記事が、意外とあっさりした内容になっちゃうかも......。




うーん、どうしたものか。スピリッツ編集部の時計を見ると、すでに深夜の2時を回っている。忠実にレシピを参照して、『おかゆネコ』の再現メシを作る企画だけでも面白いはず。でも、「別の視点から「おかゆ」を作ってみるのもアリかも!」、「せっかく作るなら、戦車先生を驚かせたい!」......なんて、編集A氏とボクで、「おかゆ」をめぐって、あれやこれや「朝生」のようなカンカンガクガクの議論が続く。




丑三つ時を超え、2人とも徹夜明けでもあり、少し頭がヘンなっていたのだろうか。再現メシの話でスタートしたはずの打ち合わせが、いつのまにか趣旨がどんどんどんどんエスカレート! 最終的に「戦車先生も思いつかないような、パンチの効いたおかゆを作ってみよう!」...で、話が落ち着いてしまった。




とはいっても、「味」や「発想」で、戦車先生が考案してきた「おかゆ」を超えられるはずがない。それならば......と、「中身より見た目! 「味覚」ではかなわないが「視覚」でスゴいものを作ろう!」と、深夜でハイになっていたボクと編集A氏は、単なる思いつきとノリで、普通ではありえない"エクストリーム"な色のおかゆを作ることに決定!  味は、ちょっとアレでも......いろんな意味で、ポップで、カラフルなおかゆを作ることにしたのである。




 まあ、そんなこんなで、今回の企画!  題して「劇薬!? 目が痛いほどカラフルな「おかゆ」を作ってみた」にチャレンジだ〜!






派手派手! 7色の食紅を購入!






 さて、さっそく近所の大型スーパーで食用色素(いわゆる食紅)を探しに行った。購入したのは「赤」、「青」、「黄」、「緑」、「茶」、「ピンク」、「黒」の計7色。1個、約200円〜300円くらい。「色」によって、数十円程度、値段が違うようだ。




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色鮮やかな7色の食用色素。これで、おかゆに色付けする!






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 箱を開けると、中身は小瓶。化学の実験に使いそうな感じ!?






食紅を買った後は、自宅近所の雑貨店で、おかゆを作る用の鍋、お茶碗を10コ購入。お茶碗10コなんて、まるでビッグダディのような大家族の買い物である。




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ご飯、鍋、食紅。瓶の前にあるのは食紅をすくうスプーン。








準備万端! さあ、どんなカラーのおかゆに変身!?






ようやく準備が整って、いざ実験......いや調理スタート! ネットで「おかゆ」の作り方を見ると、「米と水の割合」、「煮込む時間」など、いろんなレシピがあって、どれを基準にすればいいのか、いまいち調理方法が分からない。編集A氏に相談すると、「え? おかゆの作り方? 米を鍋で煮込めば簡単に作れますよ!」という、ざっくり過ぎるアドバイスをいただいたので、結局、自己流で作ってみることにした。




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まず、炊いたご飯に水を加えて煮込む!









〈第一弾〉レッドのおかゆに挑戦!






とりあえず、ご飯を煮込みながら、適当な頃合いを見て、食紅の粉末を投入! みるみる白米が赤く染まっていった。見た目は、かき氷のイチゴ味みたいな感じ。




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赤の食紅を、鍋に数杯加える。さあ、どうなる?






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最初は、ピンクっぽい色だったが次第に...!?






さらに煮込んでいくと、どんどん鍋の中が赤くなっていく。グツグツという煮立つ音と、湯気もモクモクと沸き立ち、いい感じに、おかゆが出来そうな予感!




ちなみに、食紅というものは、化学的な成分を使っているかと思っていたら、どの色も「説明書き」を見ると、基本は植物や自然の色素を抽出して作られているらしい。(※とはいえ「使用量」、「摂取量」等は自己責任で!)だいたいの「使用量」の目安も書いてあったが、「お好みの色でお楽しみください」の文言が書いてあったので、この際、色合いを見ながら、「個人的な判断」で食紅を少しずつ加えていくことにした。




自分にとって「初めてのおかゆ作り」を始めてから、約10分くらい経過――。最初は、順調だったのも束の間。あれれ? 何かコゲくさいニオイが立ちこめてきたぞ...。




しまった! どうやら「強火」で煮込みすぎてしまった様子。火の加減を調整するのを忘れていた...。鍋にもコゲ跡が付き始めている~!!




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途中で水と食紅を足したら、鍋がホラー映画のような世界に!






あわわ......。もう、ここらへんからグタグタな状況に! 鍋の中をみると、強火で炊いていたせいか水分もかなり蒸発している。こうなったら仕方がない......。自分のカンで適量の水と食紅を足していく。




上記の画像では、鍋の中が鮮血のような色になってしまったが、そこから、もう少し水を足してかき混ぜていくと、ミラクルというか、何というか、ほどよい色になっていった。そして、あるていど煮立ったところで、なんとかレッドのおかゆが完成~!  もはや、おかゆとして成立しているのか、これは? 色だけでなく、作り方も完全に邪道だが、おかゆとしての「形」は成り立った気がする。多少、強引だけど、もう一度作るのは正直メンドー過ぎるので、すんませ~ん。これで勘弁してください。




さて、さっそく、茶碗に盛ると、いやはや何とも......いろんな意味でヤバい! ケミカル色というか、蛍光色というか。これまで見たこともない色のおかゆが出来てしまった! その、注目のおかゆがコレだ〜!
















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これが「レッドのおかゆ」だ! 終盤、煮込みすぎてしまった......。









さあ、いざ実食......とレポートしたいところだが、今回、7色買った食紅のうち、これは一食、いや一色目だ。一色ずつレポートすると、かなりの時間がかかるので、全色のおかゆが完成してから、まとめて食べることにする。というのも、レッドのおかゆを作るのだけでも、だいたい一時間。要所要所で、写真を撮っていくと、それくらいかかってしまうのだ。7色も作ることを考えると、おかゆを作るだけでも、ほぼ1日、いわば『あさひるばん』かかりそうなので、そこらへんは大目に見てくだされ! とりあえずレッドのおかゆはラップをして保管! よ~し! それでは次の色に取りかかろう。







〈第二弾〉ブルーのおかゆに挑戦!






続いて、挑戦したのは「ブルーのおかゆ」。さっき一度、おかゆを作ってみたことで、なんとなく要領も分かってきた。鍋に、青の食紅を入れると、今度は、かき氷のブルーハワイのような眺め。白米が、じょじょに青色に染まっていく。




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「白米」と「青色」という、何ともミスマッチな組み合わせ。






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食紅を加えるほどに、青く寒々しくなっていく。






煮込むこと、確か15分(アバウト!)、ブルーのおかゆが完成! 鍋の中は沸騰しているのに、いろんな意味でお寒~い色! しかも、これを後で食べるのか......と思うと、めちゃくちゃ気が重いよ~!  それに、お茶碗に入れると、青というより蛍光色の水色に近い。これは見た目も強烈すぎる! こんな、おぞましい食べ物見たことないぞ! 一体どんな味がするのだろうか? これも、後でまとめてレポートだ! 




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お茶碗に盛ると、限りなく水色に近いブルーに!








〈第三弾〉イエローのおかゆに挑戦!






レッド、ブルーに続いてチャレンジしたのは、イエローのおかゆ! 鍋に黄色の食紅を落としていくと、みるみるとイイ感じの色になっていった。ここで初めて分かったのだが、色によって、食紅の吸収率が違うようだ。赤や青の食紅は、米を色付けするのに、けっこう煮込んだが、黄色は短時間で染まっていく。黄色は、米との相性がいい様子!




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「黄色」の食紅を鍋にまぶしていくと......






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イエローは、レッドやブルーのおかゆほどの違和感は無い? 






レッド、ブルーと比べると、順調な仕上がりで、イエローのおかゆが完成した! 茶碗に盛ると、カレーピラフのような感じの色。見た目もそんなに悪くない。パッと見だけでは、美味しそうな感じさえするぞ。お味の方は、いかに!?






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イエローのおかゆ。色鮮やかで、イケてる感じに!?








〈第4弾〉グリーンのおかゆに挑戦!






イエローの次は、グリーンのおかゆだ! これも黄色同様、米との相性がいい。鍋に食紅を入れると、どんどんと緑になっていく。おかゆ作り初挑戦の自分でも、4色目になると、さすがに調理も慣れてきた感じ。スムーズにコトが進む! あっと言う間......ってほどではないが、グリーンのおかゆが完成した。




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食紅を入れて少しかき混ぜると、あっさり緑に!






さ~てと、お茶碗にグリーンのおかゆを盛ってみる。うーん......なんとも化学的なカラーだ! 写真を撮る時、湯気が顔に当たるのが、ちょっと心地悪い。あとで、これを食べるのかと思うと...若干、気が引けてくる。






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きれいに染まったけど、ちょっと化学的な色?








〈第5弾〉ピンクのおかゆに挑戦!






よーし、次は5色目! ピンクのおかゆを作ってみよう! 鍋に食紅を入れると、赤の食紅の色に似ている。これでピンクになるのだろうか? 目分量で、食紅を少しずつ入れて、鍋をかき混ぜていくと、「桃色」や「桜色」系のピンクというよりは、これもまたケミカルチックなピンクのおかゆ! まあ、そもそも、お米を色付けするために作られたわけではないので、仕方のないところだ。




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ピンクの食紅を投入! ここから、林家ペー師匠の服みたいな色に!






キラキラと輝いてるような、まぶしい感じのおかゆが完成! これで、赤・青・黄・緑・ピンクの5色のおかゆの誕生だ! まるで戦隊ヒーローもののような、色の組み合わせ! 5色のお茶碗を並べて、「ゴハンレンジャー」(←ベタ過ぎ)とでも、名付けて作業も原稿も締めたいところだが、まだこれで終わりではない。あと残り2色を、完成させなければ!




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これがピンクのおかゆだ~! ま、まぶしい!








〈第6弾〉ブラウンのおかゆに挑戦!






おかゆを作るのには慣れてきたが、6色目くらいになると、かなり疲れてきた。午前中に、食紅やお茶碗を買いに行ってから、ほぼノンストップで作業しているのに、すでに約7時間が経過。原稿や画像では省いているけど、一食作るごとに、鍋も綺麗に洗ったり、キッチンのまわりに飛び散った食紅を掃除したり、おかゆ作り以外にも、けっこうな作業があるのだ。




しかも、カラーのおかゆと言っても、調理の過程は、鍋に食紅を入れて作るだけなので、ほぼ同じである。もう、ここからは割り切って、駆け足で紹介していくぞ~!  じゃ~ん! これが茶色の食紅を使ったおかゆだ〜! チョコレートに近い明るい茶色! お米の吸収率もよく、一粒一粒が茶色に染まっている。




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甘ったるそうな感じがするが、どんな味だろう?








〈第7弾〉ブラックのおかゆに挑戦!






そして、ついにラスト! ブラックのおかゆ! 黒の食紅は、米の吸収率が、そこまでなのだろうか...。かなり煮込んだが、やや米の白い部分も垣間見える。




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石炭のようなブラックのおかゆ。男らしい仕上がり?








7色のカラフルすぎるおかゆが完成! いざ実食!!






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今から、この7色のおかゆをたいらげるぞ~!






ようやく7色のおかゆが完成! 昼前からスタートして、約8時間くらい。もう、時は夜の7時半である。朝から、ほとんど何も食べていないので、お腹がペコペコ。普通なら、「何でもいいから食べたい!」と思うが、目の前には、昔のお祭りで売られていた「カラーひよこ」のような、カラフルなおかゆばかり。




1色だけなら、そこまで抵抗が無いかもしれないが、7色のおかゆが並んでいると相乗効果というか、何というか......。圧倒的な出で立ちである! なかなか手がつけられない。でも、個人的な話だが、この日、ボクは夜の10時から六本木のキャバクラで友達の誕生日会がある。なので、ここは早くコトを進めないと~!  とりあえず、すでに冷めてしまっているおかゆはレンジでチン! そして、おかゆは作った順に食べることにした。






〈レッドのおかゆを実食〉






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まずは、赤の食紅を使ったレッドのおかゆを一口食べてみる。はたして、そのお味は?




ふ......普通~!




米をふやかした、ごくごくシンプルなおかゆの味しかしない。とはいえ、赤飯とかの「赤」とはまた違うベクトルの「赤」なので、ものすごく不思議な感覚がする。見た目は甘そうな感じがしたのだが、食紅で色付けしただけなので、当たり前ながら味は普通なのだ。これは、7色も実食する必要はあるのか? 少し困惑する自分。ただ、作った限りは美味しくいただかないといけない。気を取り直して、次に向かうのはブルーのおかゆだ!






〈ブルーのおかゆを実食〉






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続いて、ブルーのおかゆを食べてみる。これが自分にとっては一番の難関。お腹はすいているのに、理由は分からないが、青い物だと食欲がわかない。食紅の原料は、説明書を見ると海藻から取った成分。茶碗の中身も、お米と分かっているのに、なぜか、ものすごく抵抗感があるのだ。まあ、とはいっても、夜10時には六本木に行かないといけないので、さっそく食べてみることにする!




うーーーーん! これまた味は、普通!




ただ、目に入ってくるブルーという「視覚」と、口に入れて味わう米の「味覚」が脳の中で混乱しているのだろうか? 何口か食べると、不思議な味わいになっていく。




ここで、見た目をさえぎって食べてみようと、目をつぶって食べてみた。そしたら、また普通のおかゆの味に戻る。 今回は、味付けをしてないので、何度噛んでもお米の味しかしなかった。だが、目を開けて食べている時よりは、十分おかゆとして食べられる。レッドとブルーは、同じおかゆ、そして、同じ味のはずなのに、なんか食べている感覚が違うのだ。色だけで、味わいがここまで変わるとは!






〈イエローのおかゆを実食〉






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次は、イエローのおかゆ。味や調理過程は、レッドもブルーも一緒だが、これが一番食べやすい感じがする。見た目からはカレーの風味がしそうだが......。もう、言わなくても予想がつくだろう。これも、普通のおかゆの味だった。ただ、ほぼ同じ温度なのに、ブルーのおかゆよりも、温かい感じがする。これも、色という視覚からくるものだろうか。




ここまで来ると、他の色のおかゆも味が一緒なのは、だいたい想像が付く。もはや一食ずつレポートするのもアレなので、ここからは高速スピードで一気にお届けしますぞ。







〈グリーンのおかゆを実食〉






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ほうれん草のようなヘルシーなテイスト? でも、味は普通のおかゆでした。








〈ピンクのおかゆを実食〉






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ケミカルなピンク色。濃厚な桃の味でもしそうだが...味は普通のおかゆでした!








〈ブラウンのおかゆを実食!〉






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チョコレートや、おしるこのような味! ......ではなく、この色でも、味は普通のおかゆでした。








〈ブラックのおかゆを実食〉






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イカスミパスタのような味がしそう。でも、味は普通のおかゆでした。








......以上、早送りでお送りしました。




7色のおかゆは約30分で完食! 最初は、カラフルなおかゆに抵抗があったが、じょじょに慣れてきたのか、もしくはどこかで脳の機能が停止したのか、途中からは淡々と食べることが出来た。




今回は、味付けをしなかったが、味のバリエーションを変えれば、もっと美味しく食べられそう。でも、さすがおかゆ! 本当に胃に優しい。こんな刺激的なおかゆを7杯食べても胃がもたれたりしないのだ。ま、単にボクが大食いなだけなのかもしれないが......。 








〈おまけ〉世紀の大実験! 7色の食紅を混ぜておかゆを作ってみた!






さて、最後におまけコーナー! 中高生がファミレスのドリンクバーでよくやるような感じで、「もし食紅を全部混ぜてみたら、どんな色になるのか?」おかゆを食べて、エネルギーが復活したボクは、「最後の締め」に実験してみることにした。




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7色の食紅を同時に入れると......もはやカオス状態に!






鍋に、ピンク・黒の7色の食紅を一気に投入! グツグツ煮込みながら、混ぜていく。まるで魔女のスープだ! ボクの胃の中も、こんな感じに混ざっているのだろうかと思うと不安になってくる。




さあ! いったいどんなカラーのおかゆが出来るのか? たぶん、こんな7色の食紅を混ぜたおかゆを作るなんて、6千年と言われるおかゆの歴史(※ネット情報)でも、きっと初めてのことだろう。  それでは、本邦初公開! これが、7色を混ぜたおかゆだ〜!


























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あんなに色を混ぜたのに、ヘルシーな和食風に!






「あれ?」と拍子抜けした人が大半かもしれない。実際、自分も出来上がりを見て呆気にとられた。




思ったよりも、薄い色! 正直、真っ黒に近いようなカラーになると想像していたのだが......見る限り、「よもぎ色」というのが一番近いだろうか。とんでもないショッキングな色が出来ると思っていたら、なんか健康的な色になってしまった。




ん~! ここで仕切り直し。色は色として、味の方はスゴいことになってるかも! もしかしたら、食紅と食紅が混ざることで化学反応が起きて、爆発的な味になっているかもしれない!! 密かに面白い展開を期待して食べてみたら......むむむっ! やっぱり普通のおかゆの味でした。(※注・良い子はマネしないでね)






ライター/石川キンテツ






『おかゆネコ』最新第2巻 現在、絶賛発売中!



【初出:コミスン 2014.02.12】

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