トップ  >  世界中で"快進撃"したアノ「巨人殺し」コミックが、ガイマン賞2013で第2位に選出! ...ところで、「ガイマン賞」ってなんぞ? ( 2013/12/24 )

2013.12.24

世界中で"快進撃"したアノ「巨人殺し」コミックが、ガイマン賞2013で第2位に選出! ...ところで、「ガイマン賞」ってなんぞ?

各種ランキングや年間ベストなどで賑わっている今日この頃のコミック界。そんな中で、日本在住のスペイン人作家ケン・ニイムラ先生が作画をつとめたIKKICOMIX『I KILL GIANTS』(原作:ジョー・ケリー)が、ガイマン賞2013第2位に選出されました!      


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    『I KILL GIANTS』の主人公は、「私は、選ばれし〈巨人殺し〉」と信じ込み自分の殻に閉じこもっている、やや中二病気味の少女・バーバラ。同じ学校に通うソフィアはそんな彼女に手を差し延べ、束の間二人のあいだに友情が芽生えるもののバーバラは孤立を深めていきます。やがてソフィアとも仲違いし、絶望の淵に立ったバーバラ。彼女の前に、ついに姿を現した〈巨人〉...その正体とはいったい?   I_KILL_GIANTS   I_KILL_GIANTS2   I_KILL_GIANTS3     この作品は世界七カ国で翻訳されており、欧米において非常に知名度の高い「Eisner賞」や「Eagle賞」にノミネートされたほか、日本では外務省主催の第五回国際漫画賞において最優秀賞を受賞している傑作。日本語版のオビでは、松本大洋・内藤泰弘両先生が推薦文を寄せていますが、『Golondrina』のえすとえむ先生も同作のファン(&ニイムラ先生とは友達)だったりします。  ところで「ガイマン賞」ですが...初めてその名前を聞いた方も少なくないのでは? これは、日本ではまだまだ注目されることの少ないBD(バンドデシネ)やアメコミといった海外マンガ(=ガイマン)の魅力をより多くの方に知ってもらうことを目指して設立された賞で、この1年間に日本で出版された海外マンガの翻訳作品を対象に、読者投票によって順位が決めているそうです。  ちなみに第1位に選出されたのは、BD界の最注目若手作家バスティアン・ヴィヴェスによる『塩素の味』という作品でした。ガイマン賞2013での上位選出作品やノミネート作品...つまり、たくさんの「ガイマン」は、京都国際マンガミュージアムや明治大学米沢嘉博記念図書館、北九州市漫画ミュージアムでも読むことが出来るそうですよ。   gaiman2013_logo-01   なお、ケン・ニイムラ先生はこの12月まで、月刊IKKIの公式ウェブコミックサイト[WEBイキパラCOMIC]にて読切シリーズ『ヘ/ン/シ/ン』を連載。これが日本での初連載作品ということで意欲溢れる短編ばかりとなっていますので、ぜひこちらも読んでみてくださいね!       HenshinIlust_ 


作品に触れてみて「もっとケン・ニイムラ先生のことを知りたい!」というアナタには、単独インタビューが掲載されている「PingMag」をオススメ!

デザインを中心に、様々な分野のクリエイターなどを日本語と英語で世界中に紹介しているこの「PingMag」で、『I KILL GIANTS』『ヘ/ン/シ/ン』の創作プロセスや、一風変わった経歴などを詳細に語っていますよ!

 

  (IKKI編集部)          



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『I KILL GIANTS』

関連リンク
WEBイキパラCOMIC『ヘ/ン/シ/ン』
PingMag

【初出:コミスン 2013.12.24】

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