妹ものH漫画のタイトル案を夜中に50個考たら頭がおかしくなりそうだった件

ますます供給過剰の度を増してゆく漫画市場、印象的なタイトルと思わず手に取りたくなるようなカバーデザインの重要性は日に日に増しています......そんな昨今、皆様、唐突ですが、漫画や小説のタイトルって、どのように決まるかご存じでしょうか?　実は漫画製作の現場では、タイトルを決めないままネームをやり取りして気がつけば掲載確定...なんて事もザラに起こります。連載が決まって、原稿も何話分か出来あがっているのにタイトルだけはなかなか決まらない、連載をとることに頭がいっぱいで、そういえばタイトルなんて何も考えていなかった......そんな時どうすればいいのか!?　答えは「とにかくやみくもに考える」です。 作家さんと編集者で何度も候補を出し、意見をぶつけ合い、それでもしっくりくるものが見つからなくて「あと一晩考えてみましょう」と言って電話を切る。そんな事を繰り返しているうちに予告やロゴ発注の期限が迫り...... なんて書くと漫画に出てくる編集者みたいでカッコいいのですが、こと、モノがモバMANで扱っているようなお色気モノだった場合、事態は一気に"喜劇"の様相を呈してきます。     大橋薫先生の新連載始めますと、ここでようやく本題なのですが（前置き長いな）、以前掲載した読切がモバMAN史上最高のアクセス数（読切では）を叩き出したので、大橋薫先生に連載をお願いすることになりました。読切時のタイトルは「妹がエロい病気になりました」。他社のケータイ漫画でも数々のヒットを飛ばしている大橋先生曰く「"妹"ってタイトルに入っているだけでケータイ市場では相当有利になります」とのことで、まさに売れ線を押さえたよいタイトルだったのですが、連載化するにあたって困った問題が発生しました。「妹」と「エロい」の組み合わせが、危険すぎて他社の電子書店で配信できない恐れが出てきたのです（読切は腕試しなので自社サイトでのみ配信）。   仕方ないので連載化にあたってタイトルを付け替えることにしたのですが、一度イメージができているもののタイトルを変更するというのは思いのほか難しいもので、大橋さんともなかなか意見が一致せず、作業は難航しました。  

文章が長くなったので読切掲載時のエロいカットでお楽しみください

    妹ものH漫画のタイトルを50案出してみよう!! 何度かの打ち合わせを経てもタイトルは決まらず、編集長からは社内に配布する予定表を作るから早くタイトルを決めて欲しいと言われ...仕方ないので夜中に思いついたタイトルを全て紙に書き出してみたのが以下の画像です。       どうしようもないタイトルも混じってますが、深夜3時に煮つまりきってた状態で考えたものですので、どうかお許しいただきたいと思います。 個人的なクライマックスは『妹は思春期』というタイトルを思いついた時でしょうか。「すげえ!!　簡潔なのにほんのり色っぽく、それでいて一般の人にも手を出せそうなソフトさもある......これ、売れんじゃない!?」と。 ......10分ほどして、そのものズバリ、そういうタイトルの漫画がヤンマガで連載されてた事を思い出しましたが。   結局、本文の校了まで終わった本当にギリギリの日に、タイトルは『シスター・コンプレックス!!　～妹がアブないビョーキになりました～』に決まりました。見ての通り、お色気とコメディーがガッツリ噛み合った、読切時の高評価をそのまま引き継いだ快作となっております。かような過程を経てタイトルが決まった本作を、皆様ぜひご覧ください。 （モバMAN編集部）  

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