トップ  >  ラクガキ大会でみつけた漫画家まとめ《高橋留美子先生編》 #小学館ラクガキ ( 2013/10/02 )

2013.10.02

ラクガキ大会でみつけた漫画家まとめ《高橋留美子先生編》 #小学館ラクガキ

[ラクガキ大会レポート その7]


  小学館ビルに描かれたラクガキの中から、少年サンデーで『境界のRINNE』などで知られる高橋留美子先生の描いたラクガキをまとめて紹介します!   DSC_3854_s   8月22日。ラクガキ大会2回目の一番手を飾ったのが高橋留美子先生。メイン壁の「ともだち」の左肩に『うる星やつら』のラムちゃんと『犬夜叉』を描かれていたのですが、高い場所しか空いていなかったため、台の上に登ってのラクガキで少し大変そう......。それでもあっという間に、 "るーみっくわーるど"が壁面上に出現する様は、観ているだけでもビリビリと痺れる!   621A1825_s   浦沢直樹先生の巨大ロボットに立ち向かう正義のヒーローたち?による巨大コラボ作品。 ここにも『鉄腕バーディー』『ケロロ軍曹』といった他の宇宙人たちと共に、『うる星やつら』のラムちゃんが参戦していました。なんという最強チーム! このコラボ、最初に浦沢先生がロボットを描いただけで、あとは他の漫画家さんが勝手に描いていったもの。プロならではの遊びゴコロの結晶ですね。   AYA_1F_0066_s   ラムちゃんの背後から追いかけるように描かれた早乙女乱馬(♀)! この軽やかな身のこなしがたまりません......! 余談ですが、この記事を書いているライターが中学生の頃に初めて異性と交際することになったきっかけは、隣の席の女子に『らんま1/2』のコミックスを貸してあげたことでした。そんな思春期の思い出まで掘り起こす留美子先生のラクガキってすごい。(猛虎落地勢)   621A2236_s   地下フロアの壁に書かれた『犬夜叉』の殺生丸。作中でも最強の美形キャラだけに、一般公開日にも女性ファンから注目を集めていました。左側に描かれている『らんま1/2』の乱馬(♀)は『今日、恋をはじめます』の水波風南先生が描いたもの。「高橋先生の漫画で育ちました」というメッセージが添えられています。こんな光景が見られるのも、ラクガキ大会ならでは。   A33T1363_s   鉄扉に描かれた『境界のRINNE』の主人公、六道りんね。この世に未練を残す幽霊を転生させる死神のりんね君ですが、小学館ビルが生まれ変わるのは3年後の予定。築46年の小学館ビルに対し、35年間ずっと活躍し続けている高橋留美子先生だけに、読者の世代ごとに思い出の作品やキャラが違ったりして、そこかしこで漫画トークにも花が咲くラクガキ大会の会場です。   621A2068_s  



「この配電盤の扉、ほしい!」とTwitterなどでも話題になっていた、『めぞん一刻』の管理人さんと池上遼一先生の描いた『ゲゲゲの鬼太郎』。実は、高橋留美子先生は池上遼一先生の大ファンだって知ってました? 46年間、数多くの漫画家たちを見守ってきた小学館ビルに息づくリスペクトの連鎖を目の前にして、漫画を好きでよかったと思うひとときでした。


 


 


<記事:平岩真輔(コミスン) 撮影:太田真三、大槻志穂、外山亮介、西村千春、林紘輝、ぺらねこ、三輪憲亮、横田紋子>





【初出:コミスン 2013.10.02】

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