トップ  >  第359回スピリッツ賞 受賞作発表! ( 2021/07/12 )
週刊スピリッツ

2021.07.12

第359回スピリッツ賞 受賞作発表!

週刊スピリッツ

第359回スピリッツ賞に多数のご応募ありがとうございました。センス輝きあふれる3本が受賞

 

【佳作】賞金10万円

『よるのともだち』勝見ふうたろー(富山県・22歳)

会社員の暁は仕事がまるで上手くいかず追い詰められ、公園で一人自殺しようとする。しかしそれを茜と名乗る女性に止められ、「暁くんが大丈夫になるまで、夜、ここに集まろうよ。」と言われる。そして、毎日のように二人は夜の公園で語らう。何故茜は暁に優しくするのか? それは茜の過去に理由があって――!?

編集部より

切実に感情を描こうとしており、登場人物の心の機微が伝わってきました。また、絵もいい雰囲気があり、これからより上手くなっていく期待を持てました。次回作も楽しみにしております。

 

【奨励賞】賞金5万円

『ワインディングな彼女たち』あまつか れっか(大阪府・19歳)

美容師国家試験合格を目指す、専門学生の美桜は美容技術の初歩であるワインディングさえできていない。しかし、美桜は必死になれず、同じく初歩的な技術もままならない頓原に馴れ合おうとするのだが、その頓原にも拒絶されてしまい…

 

【努力賞】賞金1万円

『Another Girl. Another Planet』シロマユウイチ(埼玉県・22歳)

192の星の行き来が自由になっている宇宙で、卒論制作のために様々な星を旅行していた地球人4人と、姿を変えられる能力を持つカメレ星人が出会う。地球人のリサには好きな人がいる。そんな中、カメレ星人はリサの好きな男に擬態し…!?

 

担当者より

スピリッツ賞へのご応募、ありがとうございました。受賞作は3本と少なかったものの、描き手の個性を強く感じさせる作品が受賞しました。特に佳作の『よるのともだち』は登場人物二人がそれぞれ抱える心のトラウマから、お互いを信頼したり疑ったりを繰り返す心情を丹念に描いていたのが印象的でした。投稿作品全体に言えることですが、常に作品の向こう側にいる読者を意識してほしいということです。自分の描いている絵、キャラクター、物語の構成は読者にどのように解釈されているか。読みやすさとともに読者の印象に残るパートを描けているかを自問しながら取り組んでいってください。更なるパワーアップした作品をお待ちしております。

 

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