週刊スピリッツ
2020.08.31
第348回スピリッツ賞 受賞作発表!
週刊スピリッツ
第348回スピリッツ賞に多数のご応募ありがとうございました。受賞作4作を発表いたします。
【佳作】賞金10万円
『屋上の田中』青野広(栃木県・22歳)
学校でひどいいじめに遭っている女子高生・小波は、耐えきれずに自殺するためビルの屋上にやってきた。そこで小波は死のうとするがその瞬間、目の前に田中と名乗る変態チックな地縛霊が現れた!?
編集部より
ストーリーを工夫して展開させようとしており最後まで楽しく読めました。キャラクターの表情も良かったです。ただ、ギャグとシリアスの感情が入り乱れており全体のバランスがあまり良くないように感じました。次回作では描く感情を絞り、そこを深掘りしてみてください。
【奨励賞】賞金5万円
『シロとクロ』井山由紀夫(山口県・31歳)
顔も良く、勉強・スポーツもできる白嶺に対して、黒宮はさえない高校生。ある日、黒宮が想いを寄せる佐伯さんに、白嶺が呼び出される。告白されるのかと思いきや、黒宮宛の手紙を託されるのだが、「どうして優れている俺じゃなくてクロなんだ。」と手紙を破り捨ててしまう…
編集部より
キャラクターの感情とその変化を細かく描こうとする姿勢が見え、最後まで飽きることなく読めました。ただあと少し、アイデアがエンターテインメントであると尚良いです。読者をより楽しませる展開の工夫をしてみてください。
【努力賞】賞金1万円
『KANIDOCK』ねことま(愛知県・22歳)
アトリエを経営する井戸水カオルは、袖を通すだけで天にも昇る心地になれるような一着『着られる楽園』を作ることを使命としている。そんなカオルの前に、突如「しゃべるカニ」がやってきて、服を作って欲しいと頼んできた!?
『妖怪のこえだめ』四つ折りミタ(長野県・30歳)
妖怪・口裂け女は、口裂けを治すために10年以上ようかいメンタルクリニックに通っている。この10年の間でクリニックの顔見知りは大抵いなくなったが唯一、のっぺらぼうだけはいなくなっていない。しかしある日を境に、のっぺらぼうをクリニックで見かけなくなったのだが!?
また、原稿の直接のお持ちこみも大歓迎です。