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作家紹介

祐木すずこ

ビッグコミックスペリオールにて読切作品「戦艦大和の縁起飯」掲載。今回著者初の連載となる。

作品紹介

戦争は終わった・・・それが地獄の始まりだった。

 

終戦を迎え、激戦地から母国へ戻った海兵・八重﨑充。
しかし、彼の心に平穏が訪れることはなかった。

 

変わり果てた故郷を歩き、言葉を失う八重﨑。
そこで彼を待っていたのは、思いもよらぬ家族の姿だった。

 

そして、彼自身もまた、誰にも語れない罪を抱えていた。

 

生き延びたことが罰となり、眠れぬ夜を繰り返す日々。
過去に囚われながら、八重﨑は問い続ける。

 

——あの日、自分は何を守り、何を失ったのか。
八重﨑充の戦後に、希望はあるのか。

 

登場人物紹介

八重﨑(やえざき)(みつる)
1944年に徴兵され海軍に入営。フィリピンの捕虜収容所より復員。