戦国の夜明けを駆け抜けたはじまりの武将!伊勢新九郎の物語!!
文正元年(1466年)、山城国宇治。
時の権力者、伊勢伊勢守貞親を伯父にもつ、伊勢千代丸は当年十一歳。
土一揆が多発し、情勢が不安定ななか、武家の子弟らしく真っ直ぐで正義感が強く、利発な少年として育っていた。
ある日、離れて暮らす父・伊勢備前守盛定に呼びだされ、自分以外の家族が暮らす伯父・貞親邸へ出向く。そこで自分も今日からここで暮らすことを告げられ、喜ぶ千代丸だったが………
千代丸が京で大人の世界をはじめて見た日。その時、時代はあの応仁の乱へのカウントダウンがはじまっていた――――!
「戦国武将のはしり」とも言われる男・伊勢新九郎を敬愛するゆうきまさみが満を持して挑む、本格歴史コミック!
さあ、知られざる歴史の目撃者となれ!!
登場人物紹介
伊勢新九郎(幼名:千代丸)
備中国荏原荘領主、伊勢備前守盛定の息子。伊勢伊勢守貞親は母方の伯父にあたる。
伊勢伊勢守貞親
室町幕府政所執事。現在の室町将軍・義政の養育係。
伊勢備前守盛定
新九郎の父で貞親の妹婿。妻や義兄に気を遣いながら生きている。
伊都
新九郎の姉。天真爛漫で、新九郎をとても可愛がっている。
八郎貞興
新九郎の兄。盛定の長男。新九郎に優しい。
須磨
盛定の妻で、貞親の妹。伊都、八郎貞興の生母。
兵庫助貞宗
貞親の長男。新九郎にとっては従兄にあたる。
備中守貞藤
貞親の実弟。