刺客として育てられた少女…彼女の名は“あずみ”!舞台は幕末へ!
1860年(安政7年)3月3日、江戸城・桜田門外。時の大老・井伊直弼は、登城してきたところを水戸藩から脱藩した18名の浪士に襲われ殺害された。後に「桜田門外ノ変」として歴史に残るこの事件の裏に、ひとりの少女の姿があった。彼女の名は…あずみ。菩薩のように美しく、修羅のように無慈悲な…最強の刺客!
登場人物紹介
あずみ
井伊直弼を暗殺した刺客。信州安曇野の異人の血を引く隠れ里で生まれた。
向 駿介
あずみの双子の弟(兄?)。貧しくも平和な御家人の養子にもらわれ、育てられた。
谷 典禅
水戸斉昭を護衛していた、水戸一の使い手。斉昭が暗殺され、浪人となる。
段 啄平
勝海舟の弟子になり、一生懸命勉学に励む藩士。蘭語に習熟している。
勝 海舟
幕臣。貧乏旗本から出世し、咸臨丸でアメリカにも渡った。現在、軍艦奉行並へ出世。駿介や啄平を弟子にしている。
坂本竜馬
土佐藩脱藩浪人。勝海舟の弟子となり、海軍操練所の塾頭になるが、操練所お取り潰しで、薩摩藩に身を寄せている。