SFの新境地がここに。
主人公・雨宮瀑は母の死を契機に、超心理学研究所に勤めはじめる。
そんな時、瀑に瓜二つの男が瀑の目の前で自殺。
精密検査では、瀑に脳がないことが判明した。
瀑は何者? 連続する怪事件の意味は? 瓜二つの男は誰?
巨匠・星野之宣が、超心理学、歴史、生物学、宇宙…とジャンルを縦横無尽に、ダイナミックにかけめぐり、
「人間の秘められた力」を描く物語に挑む。
登場人物紹介
雨宮瀑(あまみやたき)
レインマン。双子の兄弟がいる。
脳がない代わりに並行世界の自分と繋がり会話できる。
小島真名美(こじままなみ)
第六感に秀で、羊ヶ山団地でポルターガイストを引き起こしていた。
天涯孤独となり、賽木に引き取られる。
雨宮濠重(あまみやごうじゅう)
瀑の祖父。『新・雨人研究』をまとめた。
現・湍科医科大学雨宮記念病院の学長兼院長。
雨宮流洋(あまみやるよう)
瀑の曾祖父。『雨人研究』を自費出版。
その本には歴史上の人物と雨人の接点が記されていた。
多霧冴(たぎりさえ)
瀑の祖父の命を受けて働いている謎の女。
賽木(さいき)
超心理学研究所の所長。