全部手描きの、心揺さぶられる美大物語。
東北にある、バカでも入れる小さな美大。
山の中にあって女子がほとんどの学校だ。
壁画の千葉と、日本画の本吉と、洋画の藤本は、同学年の気の合う仲間。
冬の寒さも、制作の厳しさも、学生の楽しさも、将来への不安も分かち合いながら、共に過ごしているが、3人は、確実に、“大人”に近づいていく――――
真剣に、創作をしながら。
登場人物紹介
千葉(ちば)
壁画専攻。がむしゃらに制作するバカ。
藤本(ふじもと)
真摯に悩みながら描き続けている。
本吉(もとよし)
日本画専攻。通称もっくん。本物の天才。