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作家紹介

業田良家

1958/7/27生まれ。福岡県出身。

▼デビュー作
『ゴーダ君』

▼代表作
『自虐の詩』『空気人形』『機械仕掛けの愛』『男の操』

▼現連載作品
『機械仕掛けの愛』『百年川柳』

▼受賞歴
『自虐の詩』は2007年、『空気人形』は2009年に映画化。『男の操』は2017年にテレビドラマ化された。『機械仕掛けの愛』で2013年に第17回手塚治虫文学賞 短編賞、および2015年に第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞を受賞。

作品紹介

短編漫画の名手が、人間とAIの未来を探る…!



ヒトではないキカイが、「生きたい」と叫ぶ——ココロを持ったロボットたちの愛情と葛藤、そして“人間”を描きだす。第17回手塚治虫文化賞 短編賞、第19回文化庁メディア芸術祭 優秀賞を受賞した、寓話的オムニバス! 短編漫画の名手が、人間とAIの未来を探る…!

キカイにココロはあるのだろうか。ヒトにはココロがあるというのか。

持ち主に飽きられたペットロボの女の子は、愛された記憶を頼りに“お母さん”を捜すが…? 人間の遺言で自由を手に入れた、介護ロボの苦悩とは? 思い出を託された執事が、約束を果たすために選んだ道は? ロボット神父は、搾取に苦しむ農民たちを導けるのか?
本を愛する刑事、子育てのベテラン、失敗ばかりのダメ店員、宅配ロボ、監視ロボ、尋問官、教師……ヒトのために生まれ、ヒトのために働き、ヒトを想う彼らだが、実はプログラムされた機能を果たしているのみ。ロボットたちの“単なる機能”が、私たちに“ココロ”を見せるのだ。



恋人ロボは僕に言った。「私に愛情はありません。機能があるだけなんです」……そして彼女は姿を消した。高いビルから飛び降りたのだ。街にたたずむ自販機、お寺のロボット小坊主、そして、かつて人間だったころの記憶を持つ「ブレイノイド」。単行本第2集・第3集では、いっそうペーソスを増しつつも、愛に満ちた物語が綴られてゆく。

コミックス第4集・第5集には、Twitterで2万を超えてRTされ続けている名作たちが収録されている。
「私には命がないから、誰も悲しみません」――ペットとして飼ってきた愛くるしい犬を、“処分”してくるよう命令された家事ロボット。ペットを想うロボットに、いったい何ができるのか…?
幸せあふれる結婚披露宴。花嫁の父親は、ロボットだった。「この日を妻にも見せたかった」……彼の記憶にある妻の姿は?
ビートルズそっくりなロボットが、「ビートルズが作りそうな新曲」を生み出して、バンドを組んでデビューしたら…!?
ヒトの世界にキカイがもたらす、ココロのさざめき。キカイは何を教えてくれるのか。ヒトが、ヒトでいる意味はなんなのか。

フワフワの着ぐるみ、クラスの転校生、未来を予言する者、そして誰もが待ち望んだ、聡明で清廉で公正な大統領。ロボットの彼らが、ヒトの世界を変えていく。だが、技術が進歩しても、キカイを操っても、ヒトを殺すのはヒトである。現代社会が注目する「人間とAI」にまつわる物語を、丹念に貪欲に描いていく寓話的オムニバス――その果ては、どこにあるのだろう。



第6集には、たくさんの患者に光をもたらしてきた眼科手術のスペシャリスト、すべての本を燃やし尽くす工場の管理者、いじめ撲滅のために送り込まれた教師のロボットなどが描かれる。役割を果たすために生まれたロボットたちは、どこまでも静かに、ヒトの世を映し出す。
ヒトは、ヒトを傷つける。だが、ヒトはみずから学んでココロをアップデートしていくことができる、はずだ。手塚治虫文化賞 短編賞、文化庁メディア芸術祭 優秀賞受賞作!

たった24ページの短編で何度も予測を覆される構成と、最後のコマまで気を抜けない奥深さ。マンガを志す人はもちろん、夏休みの学生にもおすすめしたい。1話完結、どこからでも読める短編集。

『機械仕掛けの愛』へのキーになる過去作『男の操』、NHK BSプレミアムにて連続テレビドラマ化!
※放送は終わりました。
>>NHK BSプレミアム『男の操』

登場人物紹介

 




まい

持ち主に飽きられた、ペットロボの女の子。




広沢さん

人間の財産を受け継いでしまった介護ロボ。




マーシー

あったかくてフワフワな、ベテラン子育てロボ。




リック

主人たちから想いを託された執事ロボット。




鎮念(ちんねん)

お寺のロボット小坊主。お使いの旅に出る。




バイブル

宗教団体の勧誘ロボ。街頭で愛を説き続ける。



 



「24ページあればどんな物語でも描ける」――『機械仕掛けの愛』業田良家氏インタビュー!(前編)
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「キャラクターが勝手に動く、というのは感じたことがない」――『機械仕掛けの愛』業田良家氏インタビュー!(後編)
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