期待の新人が突きつける選択! 人として足掻いて生きるか。花のように美しく散るか。 圧倒的熱量で描かれる未知の世界!
ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。
植物が枯れ酸素も薄くなった世界。
しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
先の見えない世界でも人として生きるか、苦しみを捨て植物として新たな生へ踏み出すか。
人々は選択を迫られるーー
一流漫画家から推薦コメント続々!
押見修造氏
「格差と絶望の中に咲く、魂の逃げ場として植物化した人間たち。その筆力に嫉妬した」
1話目を雑誌で見た時、ものすごく好きな絵だと思ってつい模写した。
黒と白の使い方、植物や建築の描き込み、人物の髪や服の描き方、どれも個性的で思わず嫉妬した。
同時に、ここに描き出されている絶望は、今の人々の現実認識を的確に写していると思った。
この世界の若者は、奴隷のように搾取され虐げられ、構造的な絶望の中にある。
若さは上の世代のための資本に過ぎない。
格差は固定され、一発逆転は一生無い。
「いっそのこと植物になりたい」
「静かに消えてしまいたい」
という願望は、きっと多くの人が思い当たるだろう。
この世界の果てにどんな希望が描かれるのか、描かれないのか、嫉妬しながら見守りたい。
石田スイ氏
「なんと豊かな「夜」を描写されるのでしょう。
安田先生の才能の花が、数年先にどんな実を結ぶのか楽しみです。」
1話の6,7Pと、36、37Pの見開き、見開きの対比の進行方向が逆転する演出が、とにかくアガりました。
素敵な才能で、つづきも楽しみにしております。
登場人物紹介
トーシロー
貧困に苦しむ青年。転花に希望を見出す。
ヨミコ
国立転花院の職員。トーシローの幼なじみ。
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