江戸川乱歩賞受賞の川田弥一郎の傑作小説を高瀬理恵が華麗な筆で描く、大江戸検屍推理譚第2作。
どんな死体であっても詳細に調べ、死者が語る言葉に耳を傾ける北町奉行所の同心・北沢彦太郎。すぐれた検屍技術を持ちながら、チームを組むのは、女好きの開業医・玄海と、どんなに損傷した顔からも生前の顔を再現できる、本業はあぶな絵の絵師・お月、という変わり種。
今回、挑むのは、新雪に覆われた妾宅で起こった撲殺事件。雪に残った唯一の足跡から犯人はすぐに特定され、逮捕。しかし、妾の死体は別の犯人の存在を示唆していた…はたして真犯人は誰か?