時は平安。幼少からその才能を見込まれた最澄(幼名:広野)は、エリートコースである国分寺に入り、僧侶となる。しかし腐敗した仏教界の現実に絶望した最澄は山へ籠ることを決意する。一方、官吏になることを期待され、大学に入った空海(幼名:真魚)は、謎の僧、勤操の導きで仏教と出会う。平安の時代を大きく揺るがすことになる二人が、地を這うようにもがきながら、それぞれの道を歩み始める――!
空海
幼名は真魚。母親から貴物と呼ばれる天才児だが、大学の学問に飽き足らず、道を求めている。
最澄
幼名は広野。仏僧のエリートコースである国分寺で正僧を目指すが、腐敗した仏教界に絶望し山に籠る。
勤操
空海(真魚)が大学寮を抜け出て徘徊した山中で出会った謎の僧侶。空海を仏教へ導く。