『クマのプー太郎』でもおなじみ、ギャグ漫画家中川いさみ――実はガンでした。
当時51歳。鼻のおできがガンと診断され単身、兵庫県で“重粒子線"治療を開始。
担当編集者にも隠し通した(!)約2か月間の入院生活は……ヒマとの格闘、謎にSFチックな風景の数々、あり余る妄想、そしてご当地グルメ散歩に満ちていた!?
(神戸牛、姫路おでん、海鮮丼、牡蠣カレー…うまいもの登場頻度高め!)
笑ってられない現実にも笑いを見出す、ギャグ漫画家のサガがここにある。
生きる。描く。生きる。命のふちを旅した、泣き笑いの5年間――中川いさみが見つめた「生きること」の意味。