二大強国の冷戦が深刻化し、米国で吹き荒れる赤狩りの嵐。
ソ連の力に脅威を感じた米国政府はハリウッドの著名な映画人を共産主義者であると告発していく。その内、召喚や証言を拒否した主要な10人"ハリウッド・テン"を有罪にした非米活動委員会。
次に狙うのは映画界を代表する巨匠エリア・カザンだった。
かつてハリウッドで、貧しき者に味方し、戦争に反対するだけで売国奴の汚名を着せられた時代があった。戦い続けた者もいた。屈した者もいた。
彼らの物語が今の、この日本で、劇画として読まれる意味はあまりに大きい!(町山智浩氏)