性別も年齢も非公表の女流漫画家「郷原信夫」――
男性との交際経験ゼロ、仕事一筋の彼女には、ただひとり、20年来想い続ける男がいた。
鳴かず飛ばずの新人時代に面倒をみてくれた敏腕編集者の余(あまり)だ。
一度だけ、身体を重ねた余はその直後に出版社を辞め、姿を消してしまった。
長い下積みを経て売れっ子漫画家となった郷原は、余と念願の再会を果たすため、ある作戦を思い立つが…!?
漫画業界の描写のリアルさも雑誌掲載時に話題を呼んだ表題作「見上げればそこは星空」のほか、元ヤクザの純愛を描いた「星伐請負人」も収録。
一生をかけても悔いのない恋があることを教えてくれる極上の2編!!